ジロ・デ・イタリア2016で選手が選んだロードバイクはこちら
大会に出るにせよ出ないにせよ、ロードバイク乗りならばグランツールには関心があるかと思います。ジロ・デ・イタリアで選手が使用したバイクをご紹介。
2016年のグランツール初戦、ジロ・デ・イタリアはヴィンチェンツォ・ニーバリによる、自身2度目の個人総合優勝で幕を閉じました。序盤、調子が上がらなかったエースを、アスタナ・プロチームは支え、驚きの大逆転劇を演出しました。
アスタナのエース、ニーバリがジロ・デ・イタリア第99代王者に >
複数のステージでマリア・ローザを着用したエティックス・クイックステップも、ジロを通じて存在感を示しました。オランダ・ステージで圧倒的なスプリントを見せたマルセル・キッテル、新人賞を受賞したボブ・ユンゲルス、そしてマリア・ローザを着ながらユンゲルスをサポートしたジャンルーカ・ブランビッラと、豊富なタレントが揃っています。ラファウ・マイカをエースにすえたティンコフも、残念ながら今回のジロでは爆発こそしなかったものの、各ステージにおいて重要な動きを見せました。
スペシャライズドがサポートする上記の3チームが、ジロで使用した機材をご紹介します。
TARMAC
厳しい山岳ステージが多く、平坦なコースにもテクニカルなコーナーが頻出するジロにおいて、汎用性に優れるTarmacは心強い味方です。新技術「Rider-First Engineered(ライダーファースト・エンジニアード)」で作るフレームは、49から64までのすべてのフレームサイズで完璧な性能を発揮します。フレームサイズでの性能差がないので、すべてのライダーが等しく、そして最大限にTarmacのパフォーマンスを引き出せるのです。
「必要以上に硬い」という前世代のTarmacに聞いた評価も、Rider-First Engineeredが解決しました。
険しい上りにおける加速も、急斜面のコーナーリングも、もちろんゴール前のスプリントにおいても、ライダーが思い描くラインを完ぺきに実現するレーシングマシンがTarmacです。ジロ2016ではニーバリの総合優勝を助け、エティックス・クイックステップの選手たちとマリア・ローザを一時独占しました。
Tarmac、そしてRider-First Engineered については以下の記事もご覧下さい。
NEW TARMAC 誕生 開発の革命“ライダー・ファースト・エンジニアード” >
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RIDER-FIRST ENGINEERED とは >
VENGE
Venge ViASは、2015年シーズンの衝撃的なデビュー以来、多くのスプリントを制してきました。世界王者ペテル・サガンや、ジロ序盤で圧巻のスピードをみせたマルセル・キッテル、そしてVenge ViASデビュー当時エティックス・クイックステップに所属していたカヴェンディッシュなどカリスマ的なスプリンターが愛用するのがこのVenge。
世界最速のエアロバイクを作るという目標を掲げて開発されたこのバイクは、自社内に風洞実験施設を造るところから始まり、1000時間以上のテスト、プロトタイプ作り、プロライダーによるテスト、そして改良が重ねられました。段違いの空力学特性を持ち、Rider-First Engineered™によりすべてのサイズにおいて最大限のパフォーマンスを発揮します。
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「S-WORKS VENGE VIAS DI2」 独創性と高い開発力が融合したエアロロード >
SHIV TT
2016年のジロ、第1ステージは個人タイムトライアル。各チーム、使用したのはスペシャライズドの定番TTバイク「Shiv TT」でした。1秒を争う、と言われますが、仮に複数のライダーが同タイムでゴールした場合、100分の1秒単位で計測し、順位を決めます。
まさに紙一重の差で勝負が決まるタイムトライアル。空気抵抗をできる限り削ぐことはもちろん、コントロール性能、ハイスピードを維持するための剛性と快適性をバランス良く兼ね備えたShiv TTは、世界最高峰の舞台で常に結果を出してきました。
次回は2016で選手が使用したシューズをご紹介します。
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