教えてSBCU先生!もう痛くない!痺れない!スペシャライズドのシューズはココが違う!
ロードバイクやマウンテンバイクに乗っていて、シューズに悩みを抱えているという方、必見です。SBCU先生にスペシャライズドのシューズについて聞いてみた!
スペシャライズドの知識の泉である「SBCU」に、自転車と乗り手の関係を科学する「Body Geometry(ボディージオメトリー)」について伺うシリーズ。今回のテーマはシューズです。引き続き、「SBCU先生」こと渡辺孝二(わたなべ・こうじ)さんにお話を伺います。
シューズを締めすぎている人が多い!
ロードバイクやマウンテンバイクに乗っていて、シューズに悩みを抱えているという人は、実は多いのではないでしょうか。自転車は地面に足をついて歩くわけではないのに、サイクリングをしていると、なぜか足が痛くなるということがあります。そもそもなぜ足が痛くなるのでしょう。
「もしシューズがゆるめ、極端に言ってブカブカだったらどうでしょうか。ペダリングの際、踏み込む動きの時は足裏がフットベッド(インソール)に付きますが、引き上げる動作の際には足裏が浮きます。この時の隙間が大きくなってくると、ゆるいと感じるわけです。ゆるいと感じたら、どうしますか?」
シューズがゆるいと感じたら……締めますね。
「そう、締め直しますよね。このとき、必要以上に締めてしまうケースが多いんです。締め直したときはぴったりした感じがするのですが、実際には血流が妨げられ、神経が圧迫されている状態です。だから、痛いと感じます」
ということは、そもそも緩いと感じないようなシューズの構造が必要になりませんか?
「そこで、人間の足のかたちだけでなく、自転車に乗るときの動きも研究して開発されたのがスペシャライズドのシューズなんです」
では、スペシャライズドのシューズには、どんな特徴があるのでしょう。
「足の裏には土踏まずがありますが、ペダリングする際、この土踏まずは余分な動きを生みかねない存在です。そこで、フットベッドとアウターソールの両方で、土踏まずの動きを抑制する構造となっています。また、Boaダイヤルを採用したシューズでは、足の骨の間にある神経や血管を圧迫しない構造としています」
そもそも余分な動きを生まない、締め込みすぎない……そうなるように、シューズが人間の足に寄り添っているわけですね。これこそ「慣れろ」とは逆の発想ですね。
Body Geometry Fitで後からシューズの調整が効く
フットベッドやシューズそのものを、熱成形によってカスタマイズする手法がありますよね。スペシャライズドの場合は、とくにそのような手法は取られていません。より個人個人にフィットさせるための仕組みは、何かあるのですか?
「以前にBody Geometry Fitについてのお話をしましたが、スペシャライズドでは、シューズもBody Geometry Fitを考慮した設計になっています。土踏まずのアーチをサポートするFootbed(フットベッド)は、Red+、Blue++、Green+++と3種類の外径が用意されていて、販売店でどのFootbedが合うのか試していただくことが可能です。また、シューズ自体がFootbedの前足部に入れるウェッジ(※)を2枚まで使用できるように考慮されています。Body Geometry Fitを受けていただくことで、Footbedを見直したり、ウェッジを使用/追加するといったことも可能です」
なるほど、ただ足に合って痛くないというだけではなくて、シューズ本体とFootbed、それにウェッジも組み合わせて、適正なペダリングをサポートしてくれるわけですね。
※ウェッジとは:インソールに追加することでシューズ内での足の角度を微調整するもの。ペダリング時の足の動きを改善する際に用いられる。
その人にとってのシューズの良し悪しは金額の高低ではない
ところで、スペシャライズドのシューズは安価なものでもBody Geometryに基づいて作られているのですか? 個人的には「Sport Road Shoe」あたりがいいな〜んて思うのですが、コレ、値段を見たらスペシャライズドの中ではいちばん安価なロードシューズなんですね。となると、機能もそこそこなんでしょうか。
「もちろん、Sport Road ShoeもBody Geometryシューズですよ。Body Geometryのメリットは、ライダーのレベルに関係ありません。プロのレーサーとビギナーには出力の違いこそあっても、ペダルを踏むという一連の動作には変わりがありません。金額が高いか安いかではなく、ぜひ実際に試し履きをして選んでいただきたいですね」
スペシャライズドのシューズラインナップを見ると、Boaダイヤルを使うもの、紐で締めるもの、ベルクロストラップのものなどいろいろありますし、スペックを追うと「硬度指数」なんて言葉も出てきます。カタログと製品写真だけを見てもわかりませんので、やはりショップの店頭で試し履きするのがいちばんのようです。
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【筆者紹介】:須貝弦
万年ビギナー状態だが、それでも自転車で地元の里山をめぐることを心のヨリドコロとするフリーライター。年に1度だけ、レースにも出ます。
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