SBCUコウジ先生と読み解く、MTB、その楽しみかた Vol.02 「コウジくん、いまなに乗ってるの?」

2017/07/06

SBCUコウジ先生と読み解く、MTB、その楽しみかた Vol.02 「コウジくん、いまなに乗ってるの?」

50歳になって、自分のマウンテンバイク人生を振り返ってみたSBCU渡辺先生ことコウジくんが、最新機材でMTBレースに出ようと思うまで。

前回、ざっと今のタイヤのことを教えてくれたコウジくんこと渡辺孝二。スペシャライズドのSBCU先生として働く彼は今、レースに復帰しようと考えている。大きく言えば、50歳になったからだそうだ。

SBCUコウジ先生と読み解くマウンテンバイク  Vol.1 を読む >
スペシャライズド知識の泉、SBCUとは
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そういえば20歳台の多くをマウンテンバイク(以下、MTB)と過ごしてきた世代はそろそろ50という年齢を現実として感じているのではなかろうか。コウジくんとの会話の中で、40代後半のMTBライター、中村浩一郎は考えた。そして、コウジくんに聞く。 

コイチロ(中村浩一郎)「ねえコウジくん、今なに乗ってんの? それこそスペシャライズドに勤めてる人として、今どんなMTB乗ってんの?」

コウジ(渡辺孝二)「今はね、エピックのハードテールに乗ってるよ。Epic HT Expert WCだね。WCってのは、スペシャライズドでいうところの1x(ワンバイ)。これのMサイズだね」

EPIC HTの詳細はこちら

コイチロ「それにどれぐらい乗ってるの?」

コウジ「ここ一月ぐらいかな。最近乗り換えたんだ。それまではスタンプジャンパーFSRの27.5に乗ってた。今どきの最新のフルサス。いわゆるトレイルバイクだね」

コイチロ「それが、なんで急にパキパキのレースバイクに乗り換えたの?レースに出ようとか思っているの?」

コウジ「うん。思ってるよ。レース出ようって思ってる」

コイチロ「へー、またレース出るんだね、っていいおっさんが、いいじゃない。今、コデラくん(サンデーライダーズの小寺知之選手)も50前にしてレース出まくってるしね。いまコウジくんいくつだっけ?」

コウジ「ちょうど50才だよ。オレも50才になったからさ、ここはひとつ今どきに使えるもの全部使って、レースに出てみたらどうかと思うんだよ。スペシャライズドというバイクカンパニーにも勤めてることだし、立場を思い切り使って」

コイチロ「公私混同だね、うらやましい。おれの物書きってのも似たようなもんだけど。で、その50才になった気持ちの切り替えが、なんでMTBでレース出場なの?」




(C)FRAME

コウジ「去年トライアスロン出てみたんだ。それが、泳げなかったところから始まった」

コイチロ「へー、すごいね、泳げないところからのトライアスロンってハンパないよね」


コウジ「うん。サーフィンも初めてやった。板の上に乗ってる漂流感(笑)。笑うなよ。で、ここである意味地獄を見たわけなんだよ。

ずっと自転車ばっかりで来たんだけど、ここで新しいものに挑戦するという... 人生も、49才になって新しいことにトライするなんて少ないでしょう。その厳しい体験をして、2つ思ったんだ。まず1つは『大変だな』ってこと。そしてもう1つが、『なんか、やれば意外とできるな』ということ。今はいろんなことに、ああ、やればできるんじゃないか、と思ってるんだよね。

で、今50才になって思うのが、もう一回ぐらい自転車にガツガツ乗ってもいいんじゃないかと。今後こんなにがむしゃらになる機会もないだろうと。レース出てみてもいいんじゃない?と感じた。そんな感じかなー」

コイチロ「じゃあ、トレーニングもするんでしょ? 今は週にどれぐらい乗ってるの?」

コウジ「いま、自転車に乗るときはマウンテンバイク、このEpic HTしか乗ってない。これまで4年ぐらい、ロードバイクにしか乗ってなかった。トレイルは行くけど、町を出てトレイルバイクは乗らない。便利なロードバイクに乗って、通勤とか、弊社はランチタイムライドがあるから(笑)、それで乗る。ランチタイムライドはMTBも乗れるけど、その頻度はロードほど高くない。そこから、MTBを乗る、ってことだね。1ヶ月ぐらいだいたい毎日乗ってたんで、少しずつ分かってきたよ。

コイチロ「へー、なにが分かったの、スペシャの中の人が選んだ自分用の1台、Epic  HTってどんなバイクなの?」

コウジ「『速く走れ』って自転車が要求するバイクかな。もっと速く行けんだろ、もっと速く登れんだろ、っていうレースバイク。車輪は29インチで、フロントサスペンションが100mmトラベルの、ハードテール、1x11、クロスカントリー・レースバイクだね。もう、まずスペックからして走れ!って感じでしょ?重さは計ったみたら、ペダルレスで9.5kg」

コイチロ「で、どう? それ?」

コウジ「サイコーだよ。登りは軽いし、27.5から比べると、やっぱり乗り越え性能がいいんだよね。その違いみたいなのは大きく感じる。

で、やっぱり楽しんで乗るってところと、限界を攻めるのって、ちょっと違うんだ。だから乗り方も変わるよ。今はトレイルライドの乗り方から、レース仕様のハードテイルの乗り方を模索してるところ。XCバイクはやっぱりトレイルバイクより余裕はない。そんななかで、今までのスタンプジャンパーで走っていたラインを、Epicだと違うラインを走るのか、同じラインは同じでいいのか、なんていう、自分の技量とのバランスを探している段階。

思うに、マウンテンバイクにおける “いいバイク”って、保険みたいなものだと思うんだよね。いいバイクに乗れば、安全に下れる。で、いいバイクじゃないやつは、それなりのリスクを背負って、場合によっては転倒する。

どっちがいいか、ってなると大人のスポーツなんで、いいバイク乗ったほうが楽しめますっていう定義があると自分は思っている。で、クロスカントリーの29のハードテイルって、攻めるでしょ? レースバイクだから。同じところを、同じレースコースを、練習しながらどんどん速く走っていくでしょう。だから、楽しい以上に速く走るというのがあってね。その乗り方をいま模索中」

コイチロ「へー、どう変わっていくのか、これから教えてよ。で、トレーニングもする?」

コウジ「もちろんだよ。毎日の通勤でもEpic HTに乗っているよ。トレイルライドは週に1,2回。週末に行けるかな。今ボクが働く環境は、朝乗ろうと思えば、自宅から1時間ぐらいで、いつも乗ってるトレイルは乗りに行けるんだ。その気になれば、毎日でも乗れる」

EPIC HTの詳細はこちら

コイチロ「それは楽しみだね。50才のオジサンが、昔取ったキネヅカってやつでレースに再出場すると。どう結果がでるか、も楽しみだけど、それ以上に何が変わるのか、何に達成感を感じるのか、っていうのも楽しみだね」

という感じで、50才にして突如レースに本気で出るのだと考えたコウジくん。まずはこれまでの1ヶ月間、マウンテンバイカーとして、最新のXCモデルに乗り慣れていくことから始めていく。レースというものにほとんど興味のなかったトレイルライダー、コウジくんは、そしてその体とマインドは、実際のレース出場を通してどう変わっていくのだろうか。まずは現状の認識から始めていくのという。であれば、スペシャライズド、ってなんかカラダを計ってチューニングするシステムもあるでしょ。あれもやるの?「RETULね。やるよ。もちろんだよ」乞うご期待。

【著者紹介】:中村浩一郎
MTB他自転車に関わる日本語をメインに翻訳や広告コピーなどいろんな文字を書いている、MTB歴25年のライダー/ライターです。46才ともなると骨の付きが悪くて、2月末にやった鎖骨がまだつかない。ので乗れないんので、代わりにコウジくんに乗ってもらおうと思っています。

関連記事:
SBCUコウジ先生と読み解く、マウンテンバイク、その楽しみかた Vol.1 タイヤについて(2017年6月28日)
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MTB
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2017/07/06

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50歳になって、自分のマウンテンバイク人生を振り返ってみたSBCU渡辺先生ことコウジくんが、最新機材でMTBレースに出ようと思うまで。

SBCUコウジ先生と読み解く、MTB、その楽しみかた Vol.02 「コウジくん、いまなに乗ってるの?」

前回、ざっと今のタイヤのことを教えてくれたコウジくんこと渡辺孝二。スペシャライズドのSBCU先生として働く彼は今、レースに復帰しようと考えている。大きく言えば、50歳になったからだそうだ。

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そういえば20歳台の多くをマウンテンバイク(以下、MTB)と過ごしてきた世代はそろそろ50という年齢を現実として感じているのではなかろうか。コウジくんとの会話の中で、40代後半のMTBライター、中村浩一郎は考えた。そして、コウジくんに聞く。 

コイチロ(中村浩一郎)「ねえコウジくん、今なに乗ってんの? それこそスペシャライズドに勤めてる人として、今どんなMTB乗ってんの?」

コウジ(渡辺孝二)「今はね、エピックのハードテールに乗ってるよ。Epic HT Expert WCだね。WCってのは、スペシャライズドでいうところの1x(ワンバイ)。これのMサイズだね」

EPIC HTの詳細はこちら

コイチロ「それにどれぐらい乗ってるの?」

コウジ「ここ一月ぐらいかな。最近乗り換えたんだ。それまではスタンプジャンパーFSRの27.5に乗ってた。今どきの最新のフルサス。いわゆるトレイルバイクだね」

コイチロ「それが、なんで急にパキパキのレースバイクに乗り換えたの?レースに出ようとか思っているの?」

コウジ「うん。思ってるよ。レース出ようって思ってる」

コイチロ「へー、またレース出るんだね、っていいおっさんが、いいじゃない。今、コデラくん(サンデーライダーズの小寺知之選手)も50前にしてレース出まくってるしね。いまコウジくんいくつだっけ?」

コウジ「ちょうど50才だよ。オレも50才になったからさ、ここはひとつ今どきに使えるもの全部使って、レースに出てみたらどうかと思うんだよ。スペシャライズドというバイクカンパニーにも勤めてることだし、立場を思い切り使って」

コイチロ「公私混同だね、うらやましい。おれの物書きってのも似たようなもんだけど。で、その50才になった気持ちの切り替えが、なんでMTBでレース出場なの?」




(C)FRAME

コウジ「去年トライアスロン出てみたんだ。それが、泳げなかったところから始まった」

コイチロ「へー、すごいね、泳げないところからのトライアスロンってハンパないよね」


コウジ「うん。サーフィンも初めてやった。板の上に乗ってる漂流感(笑)。笑うなよ。で、ここである意味地獄を見たわけなんだよ。

ずっと自転車ばっかりで来たんだけど、ここで新しいものに挑戦するという... 人生も、49才になって新しいことにトライするなんて少ないでしょう。その厳しい体験をして、2つ思ったんだ。まず1つは『大変だな』ってこと。そしてもう1つが、『なんか、やれば意外とできるな』ということ。今はいろんなことに、ああ、やればできるんじゃないか、と思ってるんだよね。

で、今50才になって思うのが、もう一回ぐらい自転車にガツガツ乗ってもいいんじゃないかと。今後こんなにがむしゃらになる機会もないだろうと。レース出てみてもいいんじゃない?と感じた。そんな感じかなー」

コイチロ「じゃあ、トレーニングもするんでしょ? 今は週にどれぐらい乗ってるの?」

コウジ「いま、自転車に乗るときはマウンテンバイク、このEpic HTしか乗ってない。これまで4年ぐらい、ロードバイクにしか乗ってなかった。トレイルは行くけど、町を出てトレイルバイクは乗らない。便利なロードバイクに乗って、通勤とか、弊社はランチタイムライドがあるから(笑)、それで乗る。ランチタイムライドはMTBも乗れるけど、その頻度はロードほど高くない。そこから、MTBを乗る、ってことだね。1ヶ月ぐらいだいたい毎日乗ってたんで、少しずつ分かってきたよ。

コイチロ「へー、なにが分かったの、スペシャの中の人が選んだ自分用の1台、Epic  HTってどんなバイクなの?」

コウジ「『速く走れ』って自転車が要求するバイクかな。もっと速く行けんだろ、もっと速く登れんだろ、っていうレースバイク。車輪は29インチで、フロントサスペンションが100mmトラベルの、ハードテール、1x11、クロスカントリー・レースバイクだね。もう、まずスペックからして走れ!って感じでしょ?重さは計ったみたら、ペダルレスで9.5kg」

コイチロ「で、どう? それ?」

コウジ「サイコーだよ。登りは軽いし、27.5から比べると、やっぱり乗り越え性能がいいんだよね。その違いみたいなのは大きく感じる。

で、やっぱり楽しんで乗るってところと、限界を攻めるのって、ちょっと違うんだ。だから乗り方も変わるよ。今はトレイルライドの乗り方から、レース仕様のハードテイルの乗り方を模索してるところ。XCバイクはやっぱりトレイルバイクより余裕はない。そんななかで、今までのスタンプジャンパーで走っていたラインを、Epicだと違うラインを走るのか、同じラインは同じでいいのか、なんていう、自分の技量とのバランスを探している段階。

思うに、マウンテンバイクにおける “いいバイク”って、保険みたいなものだと思うんだよね。いいバイクに乗れば、安全に下れる。で、いいバイクじゃないやつは、それなりのリスクを背負って、場合によっては転倒する。

どっちがいいか、ってなると大人のスポーツなんで、いいバイク乗ったほうが楽しめますっていう定義があると自分は思っている。で、クロスカントリーの29のハードテイルって、攻めるでしょ? レースバイクだから。同じところを、同じレースコースを、練習しながらどんどん速く走っていくでしょう。だから、楽しい以上に速く走るというのがあってね。その乗り方をいま模索中」

コイチロ「へー、どう変わっていくのか、これから教えてよ。で、トレーニングもする?」

コウジ「もちろんだよ。毎日の通勤でもEpic HTに乗っているよ。トレイルライドは週に1,2回。週末に行けるかな。今ボクが働く環境は、朝乗ろうと思えば、自宅から1時間ぐらいで、いつも乗ってるトレイルは乗りに行けるんだ。その気になれば、毎日でも乗れる」

EPIC HTの詳細はこちら

コイチロ「それは楽しみだね。50才のオジサンが、昔取ったキネヅカってやつでレースに再出場すると。どう結果がでるか、も楽しみだけど、それ以上に何が変わるのか、何に達成感を感じるのか、っていうのも楽しみだね」

という感じで、50才にして突如レースに本気で出るのだと考えたコウジくん。まずはこれまでの1ヶ月間、マウンテンバイカーとして、最新のXCモデルに乗り慣れていくことから始めていく。レースというものにほとんど興味のなかったトレイルライダー、コウジくんは、そしてその体とマインドは、実際のレース出場を通してどう変わっていくのだろうか。まずは現状の認識から始めていくのという。であれば、スペシャライズド、ってなんかカラダを計ってチューニングするシステムもあるでしょ。あれもやるの?「RETULね。やるよ。もちろんだよ」乞うご期待。

【著者紹介】:中村浩一郎
MTB他自転車に関わる日本語をメインに翻訳や広告コピーなどいろんな文字を書いている、MTB歴25年のライダー/ライターです。46才ともなると骨の付きが悪くて、2月末にやった鎖骨がまだつかない。ので乗れないんので、代わりにコウジくんに乗ってもらおうと思っています。

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