トライアスロンシーズン開幕間近!乗るべきバイク、使うべき機材 第3回 シューズ編

2015/12/30

トライアスロンシーズン開幕間近!乗るべきバイク、使うべき機材 第3回 シューズ編

ロングとショート、タイプの違う二人のトライアスリートに機材のこだわりを聞いた。第3回目はシューズ編。トライアスロンシューズとロードシューズ、どちら派ですか?

今回の特集は、来シーズンに向け、バイクや用品について、ロングメインとショートメインのタイプの違う二人のトライアスリートにそのこだわりを聞いてみた。

TTバイク?ロード派?第1回、バイクについて > 
エアロヘルメット?ロードヘルメット?第2回はヘルメットについて >

トライアスロンで使用するバイク用シューズとは

そして今回、第3回目はシューズ編として、トライアスロンシューズとロードシューズそれぞれのメリットやシビアなフィーリングを聞いた。

トライアスロン向けシューズはこちら

まず、トライアスロンシューズとロードシューズはどのように違うのだろうか。

大きくは、トライアスロンシューズはレース中に履いたり脱いだりしなければならず、対してロードシューズはレース前に履けばそのまま使い続ける。それぞれ種目の流れが違うため求められる性能、機能が違う。トライアスロンでは、トランジッションといいスイムからバイク、バイクからランへと種目の変更がありそれもタイム計測されるため、それをクイックに行えるようシューズの着脱性が高く、履き易いように踵に引き上げるためのループが付いているのが一般的。スイムから上がり足が濡れているため、排水性や通気性も重要となる。また、素足で履くため、シューズ内側の仕上げ処理もより繊細さが必要となるのだ。

一方ロードシューズは、レース前にシューズが履けるため、クイック性は不要だ。ベルクロやBOAダイヤルなどで余裕を持ってセッティングができる。ベルクロの本数も多く、圧力の分散が可能となり、フィット感も良いのだ。これらのメリットとそれぞれ、その裏返しであるデメリットがあり、絶対はない。

選び方の基準はフィット性やパワー伝達

アイアンマン世界選手権などロングレースで使用する小松氏には求める性能がある。

「アイアンマンのバイクパートでは、5時間半から6時間程度の長時間使用が前提になります。私の場合、フィット性、パワー伝達を重視しロードシューズを使用します。また、ソックスも履きますね。そして、トライアスロンシューズは使用していません。」というのが小松氏の考えだった。フィット性の感覚はそれぞれだが、トランジッションという「一瞬」より、実際の走行している「長時間」に対して、自身のフィーリングを大切にしている。タイムトライアル的ツーリングで求める性能なのだろう。

「トライアスロンシューズは、脱ぎ履きし易いですし、通気性や排水性も良いですね。ただ、私の場合は、アイアンマンレースをメインとしているので、やはりフィット性を第一に考えます。足全体をバランス良くホールドするか、パワー伝達効率やソール剛性の高さを活かせるかどうかなどが選ぶポイントとなっています。また、比較的ゆったりと走る選手にも、ロードシューズが良いかもしれません。そして、もちろん一分一秒が重要となる選手は、トライアスロンシューズを使用することもオススメします。」

確かに、シューズ選びは、選手によって個人差が大きいアイテムと言える。まずは、フィット性から始まり、しっかり機能を確認する必要がある。使用してからでないと確認できないこともあるが、着脱性、ホールド性とその調整方法、通気性、ソール素材など、事前に確認できることもいろいろあるのだ。

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トランジット重視

学生チャンピオンまで上り詰めた浅海氏は、トランジットでの脱ぎ履きとその後の締付が重要ポイントとなる。

「結果的には、快適性より、トランジット性能を求めますね。もちろんフィット性は重要ですが、とにかく、トランジットの速さであり、シューズの着脱性が必要となります。また、ベルクロであったり、BOAダイヤルなど、締付の調整も気にしています。BOAは圧力分散ができて、足の中で強く当たるところがないです。」と浅海氏の強いこだわりだ。日本選手権レベルであれば、一瞬の遅れが、命取りとなる。浅海氏の出場レースでは、間髪入れずの動作が全てに求められるのだ。その究極のスピードに対応できるギアが必要となる。

「実際は、履いた後に気にしていることもあります。それは、ダイレクト感なのですが、アッパー素材の柔らかさや厚さからくるフィット感も大切にしています。同時にアッパーの薄めのシューズは、クーリングに対しても良いと思います。S-Works Triventの通気性は十分なのですが、個人的にはもっと上げてもらっても良いです。また、ソールもその厚みにより、かなりフィーリングが違います。厚めのものよりは、薄めのものが好みで、母子球で踏んでいる感触が良いフィーリングのものを選んでいますね。」

短く、パワフルなショートのレースは、全てにおいて激しい動きがある中で、足に対する負担を無くしながらも、そのフィーリングはシビアなダイレクト感を要求する。そんな走りが必要なレースに出場する浅海氏のこだわりが、十分伝わってきた。

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トライアスロンシューズだけが選択肢ではなかった

昨今トライアスロンで使用されるバイクシューズは、「トライアスロン用」としていることが、一般的であり、ビギナーからベテランまで、その専用シューズを使用するケースが多いだろう。ただ、実際に条件の違うレースや選手、またレベルや好みによって、実は、選択肢はもっと広く存在したのだ。その意味では、シューズ選びも簡単ではないが、共通して言えることは、十分なフィッティングや、着脱など確認できることをしてからの決定とすべきだろう。

トライアスロン向けシューズはこちら >
TTバイク?ロード派?第1回、バイクについて > 
エアロヘルメット?ロードヘルメット?第2回はヘルメットについて >

【筆者紹介】:Triathlon GERONIMO 大塚修孝
トライアスロンジャーナリスト。トライアスロンの関わり25年。1996年から、アイアンマンを追い続けている。

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トライアスロンで使用するバイク用シューズとは

そして今回、第3回目はシューズ編として、トライアスロンシューズとロードシューズそれぞれのメリットやシビアなフィーリングを聞いた。

トライアスロン向けシューズはこちら

まず、トライアスロンシューズとロードシューズはどのように違うのだろうか。

大きくは、トライアスロンシューズはレース中に履いたり脱いだりしなければならず、対してロードシューズはレース前に履けばそのまま使い続ける。それぞれ種目の流れが違うため求められる性能、機能が違う。トライアスロンでは、トランジッションといいスイムからバイク、バイクからランへと種目の変更がありそれもタイム計測されるため、それをクイックに行えるようシューズの着脱性が高く、履き易いように踵に引き上げるためのループが付いているのが一般的。スイムから上がり足が濡れているため、排水性や通気性も重要となる。また、素足で履くため、シューズ内側の仕上げ処理もより繊細さが必要となるのだ。

一方ロードシューズは、レース前にシューズが履けるため、クイック性は不要だ。ベルクロやBOAダイヤルなどで余裕を持ってセッティングができる。ベルクロの本数も多く、圧力の分散が可能となり、フィット感も良いのだ。これらのメリットとそれぞれ、その裏返しであるデメリットがあり、絶対はない。

選び方の基準はフィット性やパワー伝達

アイアンマン世界選手権などロングレースで使用する小松氏には求める性能がある。

「アイアンマンのバイクパートでは、5時間半から6時間程度の長時間使用が前提になります。私の場合、フィット性、パワー伝達を重視しロードシューズを使用します。また、ソックスも履きますね。そして、トライアスロンシューズは使用していません。」というのが小松氏の考えだった。フィット性の感覚はそれぞれだが、トランジッションという「一瞬」より、実際の走行している「長時間」に対して、自身のフィーリングを大切にしている。タイムトライアル的ツーリングで求める性能なのだろう。

「トライアスロンシューズは、脱ぎ履きし易いですし、通気性や排水性も良いですね。ただ、私の場合は、アイアンマンレースをメインとしているので、やはりフィット性を第一に考えます。足全体をバランス良くホールドするか、パワー伝達効率やソール剛性の高さを活かせるかどうかなどが選ぶポイントとなっています。また、比較的ゆったりと走る選手にも、ロードシューズが良いかもしれません。そして、もちろん一分一秒が重要となる選手は、トライアスロンシューズを使用することもオススメします。」

確かに、シューズ選びは、選手によって個人差が大きいアイテムと言える。まずは、フィット性から始まり、しっかり機能を確認する必要がある。使用してからでないと確認できないこともあるが、着脱性、ホールド性とその調整方法、通気性、ソール素材など、事前に確認できることもいろいろあるのだ。

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トランジット重視

学生チャンピオンまで上り詰めた浅海氏は、トランジットでの脱ぎ履きとその後の締付が重要ポイントとなる。

「結果的には、快適性より、トランジット性能を求めますね。もちろんフィット性は重要ですが、とにかく、トランジットの速さであり、シューズの着脱性が必要となります。また、ベルクロであったり、BOAダイヤルなど、締付の調整も気にしています。BOAは圧力分散ができて、足の中で強く当たるところがないです。」と浅海氏の強いこだわりだ。日本選手権レベルであれば、一瞬の遅れが、命取りとなる。浅海氏の出場レースでは、間髪入れずの動作が全てに求められるのだ。その究極のスピードに対応できるギアが必要となる。

「実際は、履いた後に気にしていることもあります。それは、ダイレクト感なのですが、アッパー素材の柔らかさや厚さからくるフィット感も大切にしています。同時にアッパーの薄めのシューズは、クーリングに対しても良いと思います。S-Works Triventの通気性は十分なのですが、個人的にはもっと上げてもらっても良いです。また、ソールもその厚みにより、かなりフィーリングが違います。厚めのものよりは、薄めのものが好みで、母子球で踏んでいる感触が良いフィーリングのものを選んでいますね。」

短く、パワフルなショートのレースは、全てにおいて激しい動きがある中で、足に対する負担を無くしながらも、そのフィーリングはシビアなダイレクト感を要求する。そんな走りが必要なレースに出場する浅海氏のこだわりが、十分伝わってきた。

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トライアスロンシューズだけが選択肢ではなかった

昨今トライアスロンで使用されるバイクシューズは、「トライアスロン用」としていることが、一般的であり、ビギナーからベテランまで、その専用シューズを使用するケースが多いだろう。ただ、実際に条件の違うレースや選手、またレベルや好みによって、実は、選択肢はもっと広く存在したのだ。その意味では、シューズ選びも簡単ではないが、共通して言えることは、十分なフィッティングや、着脱など確認できることをしてからの決定とすべきだろう。

トライアスロン向けシューズはこちら >
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【筆者紹介】:Triathlon GERONIMO 大塚修孝
トライアスロンジャーナリスト。トライアスロンの関わり25年。1996年から、アイアンマンを追い続けている。

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