2017年モデルMTB、カーボン 6FATTIEの紹介と、カッコいいスペシャ本社MTB担当のネイトについて。
7月にスペシャライズドの2017年新作発表会があって、そこにネイトがやってきた。ネイト・リッフルは、スペシャライズド本社のMTBブランドマネージャーだ。
ネイトとは、その新作試乗会で会った。アメリカはモーガンヒルにあるスペシャライズド本社勤務で、MTBに関するブランディングとマーケティングの責任者だそう。日本での発表会でプレゼンテーションをしつつ、その発表試乗会場であった『ふじてんリゾート』で、ガッツリ乗るのが仕事だという。
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そんなネイトとふじてんを一緒に乗ろうぜという話になり、面白そうなので一緒に乗った。2人で新作試乗車を乗り回して、その制作コンセプトを確かめようということになった。
まず乗ったのは、この6Fattieこと27.5 x 3.0タイヤを履く「Fuse Expert Carbon 6Fattie」。すでに軽いカーボンのフレームに、6Fattie、プラスタイヤのボヨボヨさ具合を組み合わせた、ひと味上の上質な乗り心地のセミファットバイクだ。
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パーツはSram X1フロントシングル、ドロッパーシートポストにボトルゲージまで付いてSWATでサドルバッグは必要なくて41万円(+TAX)。高級カーボンフレーム+プラスタイヤであれば、想像だけでもオールラウンド・ハードテイルとして理想的なトップの性能に達しているのがわかるし、実際にそうだった。
プラスタイヤの低め空気圧で、路面から感じる感覚はずいぶんふわりとしてるはずなのだが、カーボンとアルミとの乗り味の違いははっきりとわかった。カーボンはやっぱりしっとり滑らかなのだ。そして軽い。やはり、上質だ。
カーボンハードテイル+プラスタイヤであれば、本当の意味で特化しないオールラウンダーとして、その性能が頂点に近いレベルにあるからである。残っているのはカーボンリム化ぐらいかと思ったら、あらいやだ、こんなところに並んでいる。
価格と欲しくなる時期のバランスだと思う。予算の折り合いさえ付くなら、初めてののMTBとして買うでも全然いい。いいんだろうな、と思ったら、やっぱり良かった。じゃあカーボンホイールにして乗ったら、どうなるんだろうなと本気で思った。また2017年から6Fattieフレームは、29erホイールと互換性があるそうなので、29インチの走りも試してみたい。
ところで想像外だったのが、先に登場したスペシャライズド本社のブランドマネージャー、上写真のネイトである。この男、とにかく乗れるのである。つうか、上手い。走りも技術もスタイリッシュなのだ。
ちょっとしたきっかけですかさずひねって決めてくる。初見のドロップを、手前でフロントタップして入ってくだなんて、なんておしゃれなんでしょう!後ろをついて走ってると感動するのだ。首のかしげ方とかやばい。
僕は途端にネイトのファンになった。一緒に走ったスペシャライズド・ジャパンのスタッフにも、群馬県水上のネーザン・ベネットにも、白馬のヤッチャンにもみんなに、ネイトの後ろ走ると、ものすごい面白いよ! と伝えた。なかなかこんなライダーいないし、こんな機会はない。
そして、自分のライドには勉強になる。なるほど、このときは、こうカラダを伸ばせばカッコよく高く伸びるのね、とか。スタイルのある人とフリーに乗ると、自然な動きの中で見えるから大変勉強になる。しかも同じ場所で写真を撮ってもらうと、その違いは一目瞭然となる。なるほどなー、そっちに向かってそうやって飛ぶんだー、と具体的な改善例も見えてくる。勉強になる。
そしてふじてんを遊びきったネイトは、明日は富士見パノラマで走るという。これまた面白そうなのでついていって、一緒に走ることにした。明日はフルサスの、S-Worksスタンプジャンパー6Fattieの2017試乗車に乗ってみる。
続く。
【書き手】中村浩一郎
マウンテンバイクのこと書き続けて25年になりました。まだまだライドって乗るたびにうまくなりますね。最近、腸腰筋と股関節の動かし方にやっと気がついて、トレイルで出会う劇登りでのトルクが増えました。まあ鍛えよ常にじゃなくちゃダメですけどね。
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