「アルミロードバイクだと物足りなくなる」なんてスペシャライズドではありえない(2019年1月更新)
「スペシャライズドのアルミフレームのポテンシャルの高さだと、『物足りなくなる』なんてことはない!」元アテネ五輪代表・竹谷賢二さんはそう証言します。
アルミロードバイクやエントリーモデルでどこまで走れるようになるのか?
スポーツバイクに興味を持って購入を検討し始めた人誰もが経験するのは、「どうせ1年もたったら物足りなくなるから、エントリーレベルじゃなくていいのを買ったほうがいいんじゃない?」という周囲の言葉。経験者の言葉は正しいような気もしますが、かといって上位モデルはこれから乗り続けることができるかもわからない初心者にとっては“清水から飛び降りる”決意が必要であることは間違いないですよね。でも、本当に「エントリーレベルじゃすぐに物足りなくなる」のでしょうか?
「スペシャライズドのアルミフレームのポテンシャルの高さなら、『物足りなくなる』なんてことはないと、僕自身がAllez(アレー)に乗ってみて、そう感じます」
と堂々反論するのは2004年にマウンテンバイク・クロスカントリー日本代表としてアテネオリンピックに出場した、TKこと、竹谷賢二(たけや けんじ)さん。スペシャライズドのアドバイザーでもある竹谷さんは言います。
「風洞実験を行い、徹底的にアルミという素材と向き合っているスペシャライズドのAllezもDolce(ドルチェ)も、非常にポテンシャルが高いバイクです。もしエントリーバイクだとスピードが上がらない、走りにくい、という問題があるのならば、それは実はその方の走る基礎ができていない可能性があると推測します」
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き、厳しい・・・(でもお財布には優しい)
厳しくも優しい竹谷アドバイザー
そこで今回は、自転車経験の異なるライダーが集合。スペシャライズドのエントリーモデルのAllezとDolceを使用して、フラットペダルで乗り方の基本から車両の選び方までプロフェッショナルのレクチャーを受けたあと、その変化を感じていただきます。実際のところ上手く乗れている人は一体どのくらいいるのでしょうか。長い距離を走ったり、レースに参加したりするレベルとなっても、走った後に過度の疲労や痛みが伴ったりと、色々悩んでいる人は多いはずです。
今回アドバイスしてくださる竹谷さんはこんな方
【竹谷賢二(たけや けんじ)】
・1969年11月7日生 東京都出身
・スペシャライズド契約アドバイザーBody Geometry Fit スペシャライズドジャパン認証フィッター
・1999年、チーム・スペシャライズドに加入し、2000年にMTB全日本選手権優勝を果たす。その後も3度、同選手権を制覇。2004年にMTBクロスカントリー日本代表としてアテネオリンピック出場。2009年に引退、現役引退後はスポーツバイク・アドバイザーとして活動を開始。
今回、竹谷さんに教わる生徒は男性1名、女性2名。まだ自分の自転車は所有していないが、トライアスロンやエンデューロレースに参加しているアクティブな大学生の大島拓司さん。女性2名はFacebook自転車女子部での公募に応募してきた方々。3年前にロードバイクに乗り始め、今ではどっぷりとハマっているという久保美恵さん、そして、シクロクロスライダーで昨年からトップカテゴリーでレースにも参戦、しかし最近ロードはあまり乗ってないという木下礼子さん、以上の3名です。
左より久保美恵さん、木下礼子さん、大島拓司さん
フラットペダルでもここまで速くなる!正しい乗り方を覚えて、レベルアップ
3人には、まずローラー台に乗っていただき、竹谷さんが走りをチェック!その後、初心者の大島さん、中級者の久保さん、上級者の木下さん、それぞれの気になる部分を診断。大島さんには持久力のアップとペダル速く回す練習を、久保さんには正しいペダリングを、そして木下さんには、正しいフォームをテーマとして個別にティーチングをしていただきました。
初心者の大島さん「ママチャリやクロスとは全然違う、すごい!」
スイム上級の大島さんに、水泳での体の使い方を例にとって自転車を教える
久保さん、女性ライダーが陥りがちな罠「軽いギアをくるくる回すけど上達しない」に陥っていた
竹谷さんのアドバイスであっと言う間にペダリングのコツをつかむ
上級者の木下さん、バイクにまたがってみたもののストレートネックでフォームが硬い
バイクを降りてのレクチャーで「目からウロコが落ちた!」
ティーチングを終えて
3人の感想:
大島さん「水泳をやっているのですが、使う身体の部分は全然違いますね。ケイデンスを上げて走り続ける!精進します!でも自転車を手に入れるのが先ですね」
久保さん「今まで、軽いギアで一生懸命回していたのが大半無駄だったなんて……。でも、今回、正しいペダリングを教われたので、これからもっと頑張ります!」
木下さん「ずっと、自分のフォームが気になっていたのですが、中々直すことができなくて…。今日教わったカタチをしっかり覚えて、すぐに実践したいと思います」
竹谷さんが語るALLEZとDOLCE
今回、レクチャーに使用したスペシャライズドの AllezとDolce。こちらも違いの分かるライダーであれば、選びたいモデルとなっています。この二台について、その魅力と実力を竹谷さんにお聞きしました。
「スペシャライズドのエントリーモデルであるAllezとDolceは、それぞれAllezは、レースをしたい、速く走ってみたいという男性向けのモデルで、Dolceは、ツーリングやエクササイズ、サイクリングに使いたい女性向けモデルとなっています。どちらもアルミフレームです
男性向けのアレーは、スペシャライズドのカーボン系ロードバイクの中で、反応の良さと坂にも強い万能バイク、ターマックの弟的なモデルになります。フレームの設計はTarmacの流れを引き継ぎ、また荒い扱いにも耐えられるように少し肉厚のフレーム構造なので、安心感も得られます。お手軽な価格帯のエントリーモデルのフレームながらも、ポテンシャルは高く、乗り手のレベルアップに合わせ、上位パーツでのカスタムにもしっかりと対応してくれるので、長く付き合うことができます」
「また、アルミフレームは乗り心地の分かりやすさも魅力の一つで、乗り手を成長させてくれ、このモデルを乗りこなせるようになれば、他の車両も上手く乗ることができます。カーボンロードが出る前、世界のトッププロライダーたちが乗っていた最高峰のモデルを、現代に伝えるモデルとしてお手頃な価格になっているのも魅力です」
「一方、Dolceは、女性用カーボンモデルのRuby(ルビー)の妹的なモデルで、レースで誰かに勝ちたい、速く走りたいというよりも、自分なりのペースを保って長い距離を乗りたい、レースに参加してもマイペースに走りを楽しみたいという人向けです。フレームの設計自体も、男性モデルと比べて硬さを逃し、ヘッドチューブを少し長めにすることで前傾姿勢をとらなくてもいいようにしたり、また身体に接する部分に関しては負担を軽減させるような工夫を取り入れた、穏やかなものとしています。パーツアッセンブルも然りです。多くの女性ライダーが楽しく快適に乗れるようなロードバイクとなっています」
竹谷さんがカスタムした特別なアレー
「私も最近はよくこのアレースポーツに乗っています。今はもうフレーム以外は全て変えてしまっていますが。これは色々と試してきた結果です。まずはペダルとステムを変えて走り、その次にタイヤとサドル&シートポストを変えました。シートポストをカーボンのものに変えると振動を吸収してくれ、乗り心地がぐっと変わるのでオススメです。そしてさらに上を目指し、カーボンホイールに上級コンポーネントを組んで、フレームの性能を試してみました。フレームが良くないと上級パーツを組んだ場合、走りがちぐはぐな感じになってしまうのですが、このフレームはそのようなことはなく、しっかりと応えてくれます。カテゴリーとしてはエントリーモデルですが、初心者だけでなく、乗り慣れた人にも改めて乗ってみてもらいたいモデルです」
【車両スペック】
ALLEZ SPORT
フレーム:SPECIALIZED E5 ALUMINIUM
グループセット:SHIMANO SORA
ホイール:AXIS SPORT
サドル:BODY GEOMETRY TOUPE SPORT
タイヤ:SPECIALIZED ESPOIR SPORT
ステム:SPECIALIZED 3D FORGED ALLOY
ハンドルバー:SPECIALIZED SHALLOW DROP
2019年モデルAllezSportはこちら>
DOLCE
フレーム:SPECIALIZED A1 ALUMINIUM
グループセット:SHIMANO CLARIS2400
ホイール:AXIS SPORT
サドル:BODY GEOMETRY WOMEN’S RIVA SPORT PLUS
タイヤ:SPECIALIZED ESPOIR SPORT
ステム:SPECIALIZED 3D FORGED ALLOY
ハンドルバー:SPECIALIZED SHALLOW DROP
2019年モデルDolceはこちら>
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