電車でGO!BOSOへGO!話題の『B.B.BASE』を楽しんできました!
JR東日本千葉支所によるB.B.BASEのモニターツアーにご招待いただき、男性スタッフ3名が体験してきました。話題の通り、非常に楽しめるサイクリングツアーです!
1.B.B.BASEとは?
2.東京横断、両国への道
3.サイクリストの夢の列車、その全貌を紹介
4.出発進行!房総の車窓から
5.電車を降りたらそのままライド!
6.S-WORKSターマック 房総インプレッション
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1.B.B.BASEとは?
B.B.BASEとは、「BOSO BICYCLE BASE」(房総バイシクルベース)の略称で、
房総=BOSO 自転車=BICYCLE 基地=BASE の意味です。
房総の各地を、バイシクル(自転車)で、駆け巡るためのベース(基地)というコンセプトで開発されました。
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2.東京横断、両国への道
房総半島といえば、冬も温暖で交通量が少ないサイクリストにうってつけの場所として関東でも人気のエリアとして知られている。房総によく行く知り合いをみるかぎり、彼らの多くはアクアライン経由でクルマ移動してサイクリングを楽しんでいる様子。自分はといえば、クルマをもっていないし、レンタカーするには懐がさびしく千葉遠征は億劫になっている。
川崎の隅っこに住んでいる者としては、西は小田原、山中湖は自走範囲であり身近だが、多摩川より東にわざわざ行くことはほとんどない。もちろん房総へは何度も行ったことがあり、その良さは十分理解しているのだが、消去法でいくとなかなか守備範囲に入ってこない。都心から電車一本で館山あたりまで行けないものかとかねがね思っていたところ、JRがサイクルトレインを運行するというニュースをサイクルモードで知り、期待していたところ、関係者向けに試験運行を実施するとのことで、まさに渡りに舟でこの日を心待ちにしていた。
当日は冬の入り口らしい寒さで、冬用半そでインナー、ミッドレイヤー、ジャケットを着こんで自宅をスタート。電車の始発駅である両国までの約30kmを自走する。郊外の入り口から都心へと、できるだけ交通量の少ないルートを選ぼうとするのだが、道が細いだけでクルマが滞っており、スキマを縫うサイクリストには苦痛である。それに、当たり前だが信号も多く、さながらインターバル練習の様相。むしろ、三軒茶屋で246号線に出てからのほうが走行の連続性があり、かえって気持ちよく走ることができる。
このあたりでツキ位置をとられ、振り向くと業界人のマルコ・ファバーロ氏(イタリア文化普及に従事)がそこに。シャレ乙なイタリア人に、履いていたカモ柄のExpert XCをほめられ、うきうき気分で先を急ぐ。サイクリスト同士のすてきな朝の交流もなんだかほっこりな出来事だが、路上に目を移すと車道に自転車レーンが増えていることに気づく。神奈川に居を移して6年になり、都会を走る感覚はすでに薄れているわけだが、レーンのおかげかどうか分からないが、自転車もエンジン付きもそれなりのわきまえをもって走っているような気がした。
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そうこうするうちにギロッポン、溜池前を過ぎ、官邸前の坂をのぼれば皇居抜けて、反時計回りで神田をやりすごし、靖国通りに出るとお江戸のどんづまり、橋を渡れば下総国、いま話題の国技の中心、両国でござんす。久しぶりに都内を走るとそれはそれなりに新鮮だが、やはり交通量の多さには辟易する。このあと、専用車両に乗って房総へ行き、さらに自転車に乗ることができると思うと、より一層期待が加速していったわけであります。
3.サイクリストの夢の列車、その全貌を紹介
両国駅には8:30に到着して駅前のマクドナルドで小休止。さてどこから列車に乗り込むのかというと、現在ではほとんど使われることのない幻の3番ホームが出発ホームとなっており、通常の駅改札は通らずに両国駅左側を抜けて貨物列車を横目にホームに入場します。
9:40頃に209系の改造車両が両国駅に到着し、JR東日本の担当者様より簡単な説明がありました。車両は自転車のイラストで綺麗にラッピングされており、6両編成でライダー99人と99台の自転車を乗せることが可能。4両目はフリースペースで、モニターのみ配置されている車両となっていました。
このB.B.BASEの一番のいいところは、車両に自転車を乗せる時に輪行バックを使うことも無く、ハンドルを折りたたむことも無く、そのままの状態で乗せる事が出来る点。自転車を固定するBIKEラックも頑丈であり、乗車してわずか1分ほどで簡単に立て掛けが完了。これなら輪行に苦手意識がある方も、問題なく自転車と一緒に遠出ができます!そして、省スペースであること、電車特有の揺れに耐え自転車に傷がつかない、緊急停止の際にも自転車が倒れないなど、ライダーが不安に感じる点を考慮して車両開発がされたそうです。
座席シートは向き合う形で、間には小さめのテーブルも備え付けられています。飲み物や軽食を置け、まさに大人の遠足を満喫できるシートなのです。座席シートにはコンセントがあるので、移動中にスマートフォンやGPS機能付きスピードメーターなどの充電も出来ます。房総でのライドを楽しむのに、電池残量を気にする必要はありません。
そして座席シートは撥水性の生地が使われていて座り心地もすごく快適でしたが、バイクラックが背面にある構造上、シートを倒すことが出来ないのが少々残念でした。しかし愛車がすぐ近くにあるというのはライダーにとって安心感があります。優先すべきところはしっかりと優先されていますね。
そして驚いたのは、床面がサイクリングシューズでも滑らないように、凹凸のあるゴム製のカーペットが車両のすべてに敷かれており、歩く時にクリートが傷つきにくくなっています。至るところで乗車するライダーへの配慮を感じることができました。
4.出発進行!房総の車窓から
両国駅を10:00頃出発し、ビルや背の高いマンションなどの喧騒をはなれていきます。窓が大きくとられているので、東京から房総半島への景色の移り変わりを楽しむことができる。時間が経つにつれ田園風景が広がってきます。君津駅を過ぎたあたりから東京湾を右手に眺める海岸線を走り始めます。対岸の三浦半島の近さに驚き、その先にうっすらと見える富士山にちょっと感激。途中睡魔が襲ってきましたが、まるで子供のようにはしゃぐ大人たちを眺めながら、12:30頃館山駅に到着。片道2時間30分程度、ストレス無くあっという間の時間を過ごしました。
5.電車を降りたらそのままライド!
館山駅到着後、速やかに自転車を降ろし、いざ、ライドへいこうと思いましたが、ちょっと小腹が減り、駅前の老舗パン屋「館山 中村屋」へ直行!ここはお薦めスポットです。
駅前の老舗パン屋「館山 中村屋」をチェックする>
晴天ではあったが、この日の館山は非常に風が強く、海岸線から砂が舞う中のライドとなりました。途中、トライアスリートご用達の「ホテル ファミリーオ館山」にておいしい食事をいただいて一服、さぁライド房総半島の先端を目指そう!と意気込みましたが、何を隠そう今回はモニターツアー。。。一番の目的はB.B.BASEに乗ることでしたので早々に無念のタイムアップ。5kmほどのライド後そのまま館山駅へUターン。もちろん帰りは追い風となり快適なライドでした。
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さすがに強風の中をライドしたので多少の疲れを感じました。火照った体をシートに沈め、B.B.BASEと共に何が出来るかをスタッフで話しながら風景は海岸線から田園風景へ、そして工場地帯へと移り変わり、またビルのある街が見えてきた頃はすっかり日が暮れていました。
夕焼けを眺めながら、気がつけば両国駅に到着。自転車をそのまま入れられるというのは本当にストレスフリーで、自転車と電車をシームレスにしたB.B.BASEの旅は全ての行程において、非常に満足できるツアーでした!
6.S-WORKSターマック 房総インプレッション
そして満足したところがもうひとつ、自画自賛するわけではないのですが、今年モデルチェンジしたS-WORKS ターマックであった。気づいたところは路面の追従性。強度の高いフレームを乗った場合、路面の粗い道路を走行するとリアからの細かい振動を受ける、また、マンホールなどのギャップを乗り越える時にリアが大きく跳ねる感じがするが、前モデルよりも滑らかに走れる感じが強かった。一時代の軽く強くの時代から、長距離を乗っても疲れにくいレースバイクに進化を遂げていることを再確認。全体的にフレームのパイプ1本1本は細くなったが、芯がしっかりしており、特にダウンチューブ・シートステーが細くなりながらも、私の体を十分にささえてくれる頼もしいバイクだった。また、コーナーでよれることがないので、自分の取りたいラインに沿って走ることが出来たことが印象深く、それをダイレクトに体感できる今回の進化には改めて驚いた。こういった快適なバイクと共に今回のB.B.BASEのようなサービスも進化を続けていけば、ライダーにとっても有益だと思います。
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特にB.B.BASEは過去10年の中では考えられない程の大きいスケールで企画され、ハードだけが進化していた時代にようやく追いついてきた感じがしました。総武線の中からもB.B.BASEの車両写真を撮っている乗客が多く、注目されているのが分かりました。このB.B.BASEが発端となり、全国で同じ取り組みがなされる事を期待したいと思います。そして、全てのライダーにとってより良いBIKE LIFEが送れるような企画が開発されるように期待したい、また、我々も協力していきたいと思います。今回のモニターツアーは期待していた以上に良い経験と刺激を得ることが出来ました。スペシャライズド・ジャパンとしてこのB.B.BASEを活用したイベントを企画し、皆様により良いBIKE LIFEをご提案できればと考えていますのでどうぞご期待ください!
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