長野県池田町にある公認MTBトレイルを走ったVol.3 池田のトレイルには、未来があるのだ
池田町ローカルの協力を得たランドルは、マウンテンバイクというスポーツの楽しさを、走り、作り、そして人を呼び、町に証明した話と、愛しの Camber について。
長野県池田町にある公認MTBトレイルを走ったVol.1はこちら>
長野県池田町にある公認MTBトレイルを走ったVol.2はこちら>
地元イベント開催でちょっとした騒ぎに
マウンテンバイククラブのメンバーとして、地元のためにトレイルのメンテを手伝うこと。トレイルメンテとは、土をいじるということだけではない。
倒木を片付けて草刈りをし、ゴミを拾うという地道な作業の繰り返しだ。
こうしてメンテナンス作業を続けていくうちに、マウンテンバイクというものに、トレイルを乗るということに、そして子どもたちには乗り方を伝えていく。そうこうしているうちに、地元の教育委員会の人もやってきて、乗っていった。
マウンテンバイククラブのメンバーが増え、メンバーの力で少しずつトレイルは広がった。そのトレイル群を舞台に、『ポーカーラリー』という仲間内イベントを開催。マウンテンバイクのオリエンテーリングのようなもの、チェックポイントにトランプのカードがあって、それを集めて結局最後はポーカーの役で勝負が決まる、といった楽しいレースだ。口コミで伝わって、ちょっとした騒ぎになるぐらい人が集まった。
これが2017年の模様、YOUTUBEの映像。超楽しそう。「その様子を見た地元の観光協会の人が『宣伝全然しないのに、こんなに人が来るのか!』って驚いてくれて。それから協力してもらえるようになったんだ」
協力内容は、「観光協会の名義で看板を立てさせてくれたり、地主さんとのネットワークをつないでくれたり、問題が起こったらいっしょにその場に行って頭を下げてくれたり」
トレイルをメンテナンスし続けることが結果として、トレッキングコースとして町の資源として活用できるということでもある。町主催のトレッキングイベントでは、このトレイル群も使われている。
現在もトレイルのメンテナンス(と拡張作業)は、『池田マウンテンバイククラブ』が行っている。そのマウンテンバイクに対する活動への町の理解が、例えばルート看板を設置できることに現れている。
池田のトレイルには、未来があるのだ
「マウンテンバイクは生涯スポーツだからね」とランドル。ものすごい当たり前のことだ。「子どももできる、もちろんそれを見ている大人だってできる。乗り始めればずっと走っていられる。60歳を超えて始める人だってたくさんいる」
次の4月からランドルは池田町で、アフタースクールとしてマウンテンバイクの教室を始める。町からオファーがあって、これから新たなルートも作らなきゃいけない。
「池田のみんなで作ってきたマウンテンバイクのコースを、将来に受け継いでいきたい。池田の人々に、そして僕の息子の世代にも」。
ランドルは池田町に素敵な自宅を建てた。息子はそろそろ、ちょっと難しめのトレイルにも挑戦し始めている。そしてランドルは、池田町のマウンテンバイク先生になる。「外国人であることは、たまに大変だけど、たまにいいこともあるよ」
「それに結局、マウンテンバイカーは、ゴミを捨てないんだよね」とランドル。 結局俺たちマウンテンバイカーは、荒くれ者っぽくてその実マナーがいいので、受け入れてもらえているのだ。そう思うだろう?
だから、ここ、池田のトレイルで走るときは気をつけて楽しもう。この里山にはみんなの未来がある。まずシャトルランは禁止、ゴミは捨てない、歩く人に気をつける、挨拶する。それだけだ。
自分の脚とマシンが向き合ったとき、総勢32kmのトレイルをどれだけ楽しめるだろう。
この先は、『池田マウンテンバイククラブ』のFacebookページから、道を開いてほしい。
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そしてこのシリーズを締めくくるにあたり、愛しのCamberの話をしよう。
ずっと Camber が好きだったのだ。130mmストローク前後サス、十分なのだ。そして上位のStump Jumperの陰に隠れ、名機としてずっとアルミモデルが、手頃な価格で販売されてきた、「もうこれでいい」マウンテンバイク Camber 。 そのCamberが、ついにその価値を認められ、2018年にカーボンモデルにアップデート! いやっほう!
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見てくれ、このグリーンのキャンディー・ラメフレーク。カーボンのとろける造形と相まって舐めたくなるね。
そしてこのリアサス周りの造形だ。いろんな方向から見ると、「すげえなあ」って思うよ。もちろん最高の動き心地、ホルストリンクの4バー、超素直な動き心地をFOXサスでコントロール! 最新技術すげえ。軽いしね。
そして、こんなところにこんな工具が隠れていたりする。SWATは。必要なもの全部あるから大丈夫! っていう、ライフスタイルとしてのマウンテンバイク・ライドの提案。最近ぶっ飛んでるスペシャらしいやり方。
「予備チューブとかは、ダウンチューブに入れて!」って。
「カーボンだけど、ガードあるから心配ないよ!」っていう気配りとか。
とにかく Camber だ。マウンテンバイクというライドの楽しさを存分に味わえる、マニア好みの一台という位置付けが今、メインステージへと躍り出た。最高級のカーボンモデルは、ライド中の一体感がさらに出て、登り返しとかをヒュンヒュン行けたので、より乗れるようになった気がしたけれど、アルミモデルでも十分に、存分に楽しいと思う。今もやっぱりおすすめだ。
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【筆者紹介】中村浩一郎
46才、マウンテンバイク歴25年の物書き。池田町の公認トレイルの話は、何年もかけて「ここに根付くぞ」という意思を持った人が、人生をかけてじっくりとやっていること。池田町のトレイルを楽しむ僕らにできるのは、全国チェーンのコンビニではなく、地元の店で食べ、地元になにか還元すること。ハーブの苗なんかいいんじゃないかな。
信州あづみ野 池田町のホームページはこちら>
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