2018.04.19

トライアスロン初心者のバイク選び 走力に合わせた自在なフィッティングで、一緒に成長できるトライアスロンバイク「SHIV」

トライアスロン完走を目指す初心者も、タイムアップを狙う経験者も、大切なのは「できるだけ少ないエネルギーで最大のパフォーマンスを出せるようになること」

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ランへの体力を残し、脚の負担を最小限におさえるために、バイク選びはトライアスロン挑戦のキーとなります。

今回は、おすすめのトライアスロンバイクについて、トライアスロン歴12年、エンデュアライフの松田航介さんに伺いました。

サドルの位置の調整も自由自在、乗り手に合わせてフィッティングできる。
バイクは競技時間が長いからこそ、「バイクが乗る人の身体に合っている」ことがとても大事です。そこで、トライアスロンバイクの中でも、とくにお勧めしたいのが「SHIV」。競技歴が浅い初心者でも、トライアスリートとしてパフォーマンスアップを追求したい方でも、幅広いニーズに応じたフィッティングができることが、SHIVの大きな魅力です。

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フィッティングに関わる特徴の一つが、シートチューブの上についている「シートポスト」。トライスロンバイクは一人で走ることを想定し、空気抵抗が少なく、より推進力を得るためにペダルに力を加えやすい姿勢が取りやすい設計となっています。SHIVの場合、そうした設計ももちろんですが、個々に合わせた状態にサドルの前後位置を調整できるように2種類の異なるシートポストが付属されています。(S-Worksのみ)前後に入れ替えて取り付けることが可能なので、サドルの位置を異なる4つのアングルにセットすることが可能です。

サドルの前後位置には、個人差が大きく出ます。速い方ほど空気抵抗も大きくなりますので前目になる傾向にはあります。見た目だけを真似して合わせると漕ぎづらい、背中や首肩が辛いなど逆に負担が高くなってしまう場合もあります。ペダリングスキルや柔軟性、筋力等の体力要素との総合的なバランスで決まりますが、SHIVなら前、中間、後ろと、その方の状態に合ったサドルポジションへ容易に調整できるため、細かく合わせることができるので、ペダリングが一段と楽になるのです。

初レースを迎える初心者から、アイアンマンレース(スイム3.8q、バイク180 q、ラン42qのトライアスロン最長レース)に挑戦するトップアスリートまで、個々人の出せるスピードやフォームに合わせて調整できるため、乗り手の成長に合わせてバイクの最適なポジションを変えていくことができます。

もう一つの特徴として、ハンドル周りの調整範囲が広いことが挙げられます。エアロバーの突き出し、肘を乗せるパッドの位置や高さはサドルと同じくその方に合わせた高さや距離にセットすることが必要です。ステム(※)(フレームとハンドル部分を繋ぐパイプ状の部品)の位置も、 近く(60mm)にも遠く(90mm)にもセットできるのでベースバーまでの距離も調整できます。専用品が使われているとステムが調整できないものもあるので重要な部分です。
※S-WORKS MODULEに付属する専用ハンドル&ステム用の場合


スペーサーを奥に付けた状態。パッドの位置を身体側に近づけることができる。


松田さんはスペーサーを手前に付けて身体とパッドの距離をあけている。

空気抵抗を減らす細かな設計が、トライアスリートを支える。
SHIVは「空気抵抗をいかに減らすか」という視点で考え抜かれた設計になっています。それは乗り手のエアロフォームを長時間に維持するためのフィッティング。バイク自体が受ける空気抵抗を減らすエアロダイナミクスに優れた設計であることもそうですが、長時間のバイクパートでは水分やエネルギーの補給も重要です。走行中の姿勢(エアロポジション)を一切変えずに水分補給ができるように、ハイドレーションから出たストローをマグネットで飲みやすい位置に設置できます。姿勢を崩してボトルを取るという動作がなくなり、余計な空気抵抗を受けずに済むのです。アイアンマン等では長時間バイクの上で過ごすことになるので余計な動作を省けるのは大きなメリットです。よく考えられた設計だと思います。

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こちらがFUELSELAGE HYDRATION、フレームサイズに合わせて2種類サイズを展開している。


ハイドレーションパックをフレームの開口部に収納する。


プラスチックの蓋を閉め、ストローだけを出す。


ストローの不要な部分をカット。


付属の飲み口は、まっすぐのタイプと曲がっているタイプと2種類ある。松田さんは曲がっているタイプを選択。


DHバーに付属のマグネット取り付け、飲み口を固定することで、エアロポジションのまま水分補給ができる。

また、補給食やパンク修理キットを収納するスペースが予めSHIVには設計されており、FUEL CELLがあることで空気抵抗が最小限になっています。


SHIV FUEL CELLをチェックする>


こちらがSHIV FUEL CELL上段はソフトな素材で栄養補給食品などが取り出しやすい。


硬質素材製の下部には60mmバルブ付きチューブ、CO2カートリッジ、CO2ヘッド、バルブエクステンダーを収納可能。


空力学的なメリットを提供するように設計されている。そのうえ取り外し、取り付けも簡単だ。

さらに、疲労の原因となる「路面からの振動」を吸収し、身体に伝えにくい設計がされています。負担をあとに回していくトライアスロンに合わせて作ったバイクであり、「もっと速く走りたい」というモチベーションが高い人には最適だといえるでしょう。

選ぶ際は、バイクフィッティングで自分にもっとも合ったサイズを選び、走るフォームに合わせて調整していくことをおすすめします。「走力が上がったかな」「もう少しスピードを上げたいな」など、自身の成長を感じたら、1〜2年単位でフィッティングし直しましょう。成長に合わせてバイクを調整しながら、パフォーマンスアップを一緒に目指すパートナーとして長く付き合ってみてください。

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トライアスロンを始める初心者から中級者までおすすめのトライアスロングッズはこちら>

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【松田航介さんについて】
2005年に日本体育大学入学後、トライアスロンを始める。在学時には日本学生トライアスロン選手権(インカレ)にも3度出場。好きなパートはバイク。乗るのもいじるのも好きだったという興味が高じて、卒業後はサイクルショップのメカニックスタッフとして勤務。真面目な接客と確実な作業で好評を得た。仕事の傍らトライアスロンのレースに参戦し活動を続けている。パーソナルコーチングの実績もあり、客観的で的確な分析と真摯な応対により、初中級者にとってわかりやすい指導を提供してきた。
Body Geometry FIT with Retülのバイクフィッティングのフィットテクニシャンとして、フィッティングの重要性を広めながら、ライディングスクール、プライベ−トレッスンなどを通じて多くのサイクリストやアスリートの向上をサポート。弛まぬ探究心と、親しみやすさを活かして、常にその人の今に合わせた無理のないライディングを提供している。

松田航介さんFB>
エンデュアライフについて>

【インタビュアー・筆者紹介】田中瑠子
ライター・編集者。スポーツからビジネスまで人物インタビューを多く手がける。2016年9月に九十九里トライアスロンでオリンピック・ディスタンスデビュー。クロールが苦手なため平泳ぎを貫き、無事完走。

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