2020.07.29

すべてを征す一台 All New Tarmac SL7が登場

サガンの超人的なスピードをアラフィリップのヒルクライムでのパワーと合わせたのがTarmac SL7。妥協という言葉を知らないバイクです。

ONE BIKE TO RULE THEM ALL すべてを征す一台

Tarmac SL7は妥協に終止符を打ち、レースの様相を根底から変えてしまうバイクです。Tarmacの名高いハンドリング性はそのままに、UCI規則が許す限りの軽さで山をかけのぼり、スプリントではとびきりの速さを発揮します。まるでジュリアン・アラフィリップの鋭いアタックやヒルクライムでの軽快な走りとペテル・サガンの力強いパワーを併せ持つ、欠点のないライダーのようなもの。あとは、アタックを仕掛けるタイミングを狙うのみです。

「Vengeがどんなに速くても、Tarmac SL6が山岳ルートでのハンドリング性に優れていたとはいえ、どちらか1台しか選べないというのは、ライダーにレースで妥協を命じるようなもの。そこでスペシャライズドは新しいTarmac SL7を開発し、どちらか一台を選ぶという妥協を排除しました。」
製品マネージャー:キャメロン・パイパー

AERO, STIFF, LIGHT. PICK THREE エアロ、剛性、軽さのすべてを1台で

ライダーにエアロ性能と軽さの選択を迫る必要性はあるのでしょうか? スペシャライズドはこれまでの45年間でイノベーションを続け、Tarmacを約20年かけ進化させてきました。UCI規則の重量制限内に収めたプロトン内で最速のバイクをいよいよ登場させる時だと気づいていたエンジニアたち。ヒルクライムとスプリントでバイクを使い分けなくてはならないのは、もう過去の話です。

「エンジニアが喜びつつも嫌がるプロジェクトとは、どの特性も互いに対立するため実現が難しいながら、斬新なデザインが生まれる可能性のある、挑戦しがいのあるものです。新しいTarmacこそまさに、その例でした。」
コンポジットエンジニア:ナディア・キャロル

ANYTHING LIGHTER IS ILLEGAL これ以上の軽さは規則違反

より軽量なバイクだと、UCI規定に触れてしまいます。箱から出した状態で6.7kgを下回る新しいTarmac SL7は、UCI規則の重量制限内でレースに出場できます。
フレームの表面積に限度を設け、チューブの厚みを部分的に減らすことで、S-Works フレームはペイント込みでたったの800g。(56サイズ)しかもエアロ性能、剛性、ライドクオリティーは損なわれていません。

THE FASTEST BIKE ON EVERY ROAD すべての地形で最速のバイク

エアロ性能に影響を及ぼし得るシートチューブ、シートステー、ヘッドチューブ、フォークブレードといったチューブをFree Foil Shape Libraryに集めた形状から作り、Aerofly II バー、内装ケーブル、新しいRoval Rapide CLX ホイールを採用して、距離40km走行時でTarmac SL6より45秒速いバイクが完成しました。なお、フレーム単体重量は1gも増えていません。

NOTHING IS BETTER HANDLING これ以上のハンドリング性能はなし

レースバイクのハンドリング性において、新基準を生み出し続けるTarmac。まるでライダーの意思を読み取るかのように反応し、踏み込んだ分だけ前に進み、数百キロを走っても快適さが続くのがその特徴。新しいTarmac SL7は、その基準をさらに上げました。Tarmac史上バランスにもっとも優れ、Rider-First Engineered™の効果をもっともよく表したバイクなのです。

MADE IN RACING

Tarmacほど、スペシャライズドの契約ライダーから影響を受けているバイクはありません。開発チームの想像力を広げる世界最高峰のライダーたちと20年も協業し、新しいTarmac SL7こそ最新のレースバイクと呼ぶにふさわしいのです。

「Tarmacの長所とVengeの長所を組み合わせたバイクがあれば、皆の夢が叶うでしょう。パフォーマンスに一切の妥協がないことを誰もが求めています。」
ドゥクーニンク・クイックステップ 技術および開発ディレクター:リカルド・シャイデッカー

これはなぜか?
レースはますます過酷になって高速化の一途をたどり、獲得標高も増えています。2019年のツール・ド・フランスでは、52856メートルという過去8年間で最大の獲得標高を記録。Tarmacはこのツールの14日間をイエロージャージと共に走っていました。また、同年のブエルタ第17ステージでは、走行距離200km以上のレースでUCI史上最速となる時速50.63kmの平均速度記録を樹立してVengeが勝利。エアロバイクかヒルクライムバイクを選ぶというのは、実は贅沢ではなく、妥協をするということなのです。

狼達はマイヨジョーヌの夢を見るか―Tarmac Disc、Venge、Shiv TT Discで駆け抜けたツール・ド・フランス2019
Tarmac Disc、Vengeでステージ5勝!ドゥクーニンク・クイックステップのブエルタ・ア・エスパーニャ2019

ONE BIKE , 45 YEARS OF INNOVATION 45年分のイノベーションを1台のバイクに集約

革新し続けるのがスペシャライズド。SL6が登場したとき、SL7の開発はすでに始まっていました。エンジニアたちは、ライダーがエアロと軽さの2つをもう選ばないで済むよう、堅く決意。世界最高のR&Dリソースや熱心なエンジニアたちのチームのおかげで、Tarmac SL7はそれまで不可能だと考えられていた軽さ、エアロ性能、ライドクオリティーを見事に融合させています。

RIDER FIRST ENGINEERING

実走テストを通し、フレームのあらゆる部位に働く力の数えきれない程のデータを活用したRider First Engineeringは、全サイズで剛性、重量、ライドクオリティーを最高のバランスで実現させ、どのサイズに乗ってもすべてのライダーがTarmacで定評ある最高の走りを体感できるようにします。


実走テストから集められた膨大なデータベースを元に、Vengeで設定した剛性目標と、Tarmac SL6の乗り心地 や反応性と融合させたプロトタイプを作り、ボーラ・ハンスグローエとドゥクーニンク・クイックステップのライダーたちのフィードバックを用いて改良を繰り返しました。こうして完成したのが、最速でもっともハンドリング性能に優れたTarmacです。

NEW SHAPE OF SPEED スピードの新しい形

New Shape of Speedとは、軽さやライドクオリティーを犠牲にしなくてもエアロ性能の優位性が得られるというスペシャライズドの方針であり、Tarmac SL7はその最たる例です。Free Foil Shape Libraryに集めた形状を幾度となく改良して、スペシャライズド史上最軽量で最速のバイクが誕生しました。

ENDLESS ITERATION 幾度となく繰り返される作製

Tarmac SL7の開発では、忍耐力が問われました。エアロ性能、重量、剛性が最適化されるまで、他の性能に一切の悪影響を与えずに各部を限界まで突き詰めたからです。これは膨大な時間をかけ、開発設備を最大限活用しながら、グラム単位で微調整を行いました。

「その他に悪影響が出ないようにエアロ性能、重量、剛性などの性能をできる限り突き詰めるにあたり、私たちの長年の開発経験や
豊富な自社の開発設備はなくてはならないものでした。これらのおかげで、UCI規則の車両最低重量ギリギリの軽さで、エアロ性能がどのバイクにも負けず、かつTarmacで知られる定評のあるライドクオリティーやハンドリング性能をもつバイクが実現しました。」

デザインエンジニア:イアン・ミリケン

Tarmac SL7の開発では、極端な手法で設計を行いました。モールド(金型)から取り出した最初のサンプルフレームは、乗ることのできないまさに試験的なシロモノ。最低限の素材で構成されたこのフレームは、ラボでのテストには合格しない、また剛性目標も未達とわかっていましたが、重量目標は約20%も下回っていました。次に、このフレームの特定部位にカーボンを巻きつけ、剛性目標を達成させました。ラボでのテストでは、数多くの試作品を経て剛性を向上させましたが、それだけに留まらず、カーボンシートのサイズ、形状、角度、位置、素材、重なりを無限に変えられる有限要素解析までも利用しました。
一連の膨大な試行錯誤の結果、最高の重量剛性比を導きだしました。このような開発手法を利用して初めて、妥協の一切ない、軽くてエアロで高性能のバイクが完成します。

INTEGRATION FOR SPEED スピードのためのインテグレーション

新しいTarmac SL7の速さと軽さを実現するには、VengeのAerofly II バーや新しいRoval Rapide ホイールといった世界最速のコンポーネントが必須です。完成車重量6.8kg未満でいつでもレースに出られるスペックを持たせるため、45gを削減する新しいTarmac ステムをデザインし、ケーブル類が風の抵抗にならないよう内装して先端部のエアロ性能を高めました。また、ワールドツアーのメカニックや世界最高峰のライダーたちからの注文通り、作業をしやすく、完璧なフィットを実現できるバイクに仕上がっています。

BEYOND GENDER

一人ずつの男女間の差より、二人の男性間の差の方が実際には大きいもの。性別だけを抜き出しても、性別専用設計の正当性を認めるのに十分なデータは得られません。したがって、新しいTarmac SL7では男性専用と女性専用のモデルを設けませんでした。もはや性別で分ける時代は終わったのです。

BEYOND GENDERについて>

A HISTORY OF VICTORY

スペシャライズドは1974年から革新をし続け、約20年前にロードレース最高峰での成功を目指しました。以来、私たちはすべてのメジャーなレースで優勝を経験し、他のどのブランドよりも多い1381回もの勝利を収めてきました。
スペシャライズドにとって初めてとなるマリオ・チッポリーニの2002年世界選手権優勝から、ペテル・サガンによる2015〜17年世界選手権の前人未到の3連覇まで、世界最高のライダーたちが私たちのイノベーションを手助けし、その勝利の歴史がTarmac SL7に注がれています。
勝利を求めることこそ、私たちの進む道なのです。

Winning is Everything -Tarmac/Venge 勝利の歴史

TARMAC SL6 STILL SETS THE BAR スタンダードであり続ける TARMAC SL6

Tarmac SL6の性能をベンチマークとしてきた競合他社の開発に敬意を表します。ですが、率直に言ってTarmac SL6より速く、軽く、ハンドリング性に優れたバイクは、新しいTarmac SL7以外に今のところ存在しません。

今後もTarmac SL6 Comp、Sport、そしてベースモデルは継続され、SL6のパフォーマンスを引き続き体感いただけます。(ベースモデルは日本未展開)

Tarmac SL6のラインナップをチェックする>

●S-Works Tarmac SL7 - Dura Ace Di2(2色)


Flo Red/Red Tint/Tarmac Black/White


Carbon/Color Run Silver Green

 

●S-Works Tarmac SL7 - SRAM Red eTap AXS(2色)


Green Tint Fade over Spectraflair/Chrome


Carbon/Color Run Silver Green

●S-Works Tarmac SL7 Frameset(6色)


Blue Tint over Spectraflair/Brushed Chrome
Bora-hansgrohe
Deceuninck Quick-Step
Flo Red/Red Tint/Tarmac Black/White
Green Tint Fade over Spectraflair/Chrome
Snake Eye/Satin Black

Tarmac SL7 Pro - Ultegra Di2(2色)


Blue Tint Fade/Smoke/Metallic White Silver


Red Tint/Carbon

●Tarmac SL7 Pro - SRAM Force eTap AXS 1x(1色)


Abalone/Spectraflair

●Tarmac SL7 Expert - Ultegra Di2(2色)

Light Silver/Smoke Fade/Black


Ultra Turquoise/Red Gold Pearl/Black

●Tarmac SL6 Comp

Red Tint Fade/White with Gold Pearl


Sky/Blush/Tarmac Black/Dove Grey

●Tarmac SL6 Sport

Carbon/Smoke


Oasis/Ice Yellow/Blush


Cast Blue Metallic/Ice Blue/Flo Red

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新型Tarmac SL7に関するFAQ(2020年7月29日)
Winning is Everything -Tarmac/Venge 勝利の歴史(2020年7月28日)
 


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