2016.08.30

『スポーツを楽しむ女性のためのヨガ 〜美しい姿勢でパフォーマンスを高める〜』イベントレポート

スペシャライズド東京で行われた、スポーツを楽しむ女性のためのヨガイベント。講師を務めたアンバサダーの伊藤ゆりさんによるイベントレポートです。

先日、スペシャライズド東京にて『スポーツを楽しむ女性のためのヨガ 〜美しい姿勢でパフォーマンスを高める〜』のクラスを行いました。正しい姿勢とは何か、イベント内で実際に行ったポーズとともにご紹介します。

今回のテーマは「姿勢」。スポーツをする上で良いパフォーマンスをするには、正しい位置に体を動かすことが必要になります。その際、自然な状態での姿勢が崩れていたら、動きそのものにも影響してしまいますよね。

正しい姿勢とはどんな姿勢なのか、、皆さまは考えたことがありますか?

電車に乗るときに片方の脚に体重をかけたり、靴底の減りが違ったり、、、立つ姿勢に意識を向けることが少ない分、意識をすると、自然と立つことの中に体を支える自然な力が必要な事、力のバランスを感じることができます。

ヨガではまっすぐ立つ姿勢もポーズの一つです。
それは、山のポーズと言われている「タダーサナ」。しっかりと山のように立つ。そのように意識して立って初めてポーズになります。

正しい「タダーサナ」、まっすぐに立つ姿勢とはどのような状態でしょうか。

まず、体を土台となる足元から積み上げていきます。土台がグラグラのところに積み木を重ねても倒れてきてしまいますよね。

@足

足を揃えて立ちます。足裏全体でマット(地面)を押すようにします。
足先や、かかとだけに体重を乗せるのではなく、親指の付け根、小指の付け根、かかとの両端に、均等に体重を乗せます。

A腿

膝の上の筋肉を引き上げるようにして立ちます。
横から見た時に、外くるぶし、膝外側、骨盤横が一直線になるように腿の位置を整えます。

B骨盤、背中

骨盤が後ろに倒れて腰が丸まったり、骨盤が前に倒れて腰がそったりしないように背骨の自然なカーブ(手のひら一枚分くらい)をたもつようにします。
下腹部は心地よく緊張している感覚でダラーんと緩まないようにしましょう。

C首、腕

首の骨は鼻の後ろ側あたりまであります。
そこまでを背骨とイメージいながら、天井の方に頭頂が引っ張られるようにイメージしましょう。腕は体側、指も自然に伸ばします。

D目線、表情、呼吸

目線はまっすぐ前をみます。
力強く1点を見つめるのではなく全体の中に自分を置くようにイメージしていきます。顎の緊張、奥歯の噛み締めを解き、ゆったり呼吸します。

そして、姿勢を伸ばす、位置を正そうとする力と、地面に安定しようと踏み込む力のバランスをとりながら呼吸を深めていきます。
それまで姿勢を意識してなかった方は、普段お休みをしている筋肉に刺激が入ります。その姿勢を支える筋肉がつけば、普段の姿勢も改善されるのです。

姿勢改善に良いヨガのポーズをご紹介します。
固まった背中のコリや、肩甲骨周りのこわばり、骨盤の動きをスムーズのするヨガのポーズです。

「cat&caw」

四つん這いになります。
手首は肩の下へ、膝は腰の下に、膝の間はげんこつ一個分程度の幅に。鎖骨をひろげ、背骨を自然に伸ばします。おなかが沈み込まないように下腹部の意識も忘れずに。

吐く息で体の後面を伸ばします。背中を丸めます。肩甲骨の間を話すように、手でマットを押して反発していきます。尾骨は少し前に押すような感覚で腰を丸めます。

息を吸うタイミングで、体の前面を伸ばします。肩をすくめずに、おなかの力も抜きすぎず、おなかから胸に向かっての伸びも感じましょう。
少し尾骨を引き上げるようにして骨盤を前に倒します。

この動きを、気持ち良く繰り返すことで体の強張りもほぐれてきます。

姿勢の悪さは血行不良・内臓機能の低下など様々な不調をもたらします。健康に楽しくスポーツを楽しむためにも、電車の中、家事をしながら、ちょっとした休憩に、姿勢チェック&セルフアジャストしましょう!

【筆者紹介】伊藤ゆり
ヨガインストラクターかつサイクリスト。リラックスできるようなレッスンから、アスリート向けのレッスンなど、バラエティーに富んだクラスを開催 。美容関係イベントやランイベント、ランナー向けヨガの講師を務める傍ら、ガウエアブランドのアンバサダーや、スポーツ販売店でのヨガコンテンツの監修など、幅広く活動している。
スペシャライズドウィメンズチームアンバサダー就任。

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