2016.09.28

ダウンヒルがすこぶる面白い!!〜ダウンヒルファン垂涎、アイテムのあれこれ〜スペシャライズ道 藤田翔也選手インタビュー

ダウンヒルレースを観戦したことはありますか?答えが「NO」なら今すぐ「GO」!その魅力とともに、スペシャライズドのダウンヒル向け製品についてご紹介します。

皆さまこんにちは。スペシャライズド社員のモモヨです。

突然ですが、ダウンヒルレースを観戦したことはありますか?

もし答えが「NO」であるなら、すぐにでも観に行くことをお勧めします。
なぜかと言えば、答えは簡単。とってもかっこいいから!初めて観たその瞬間から、そのスピードと迫力に圧倒されるはず。

私もその一人で、気軽に見に行ったレースで知った、その魅力にもう夢中なのです。

こちらがその映像。広島県尾道市にて開催された、Red Bull Holy Ride 2016の様子です。本来のダウンヒルレースは、山の中のトレイルを走りますが、このレースは寺社や公道を走るコース!普段とは違った楽しみがあり、ライダーにもダウンヒルファンにも人気のイベントです。

©Red Bull Media House

スペシャライズドでは、ダウンヒルレースの最前線で戦える機材を豊富に揃えています。
その使用感について、Red Bull Holy Ride 2016に出場されたスぺシャライズド・ジャパンMTBテストライダー、藤田翔也さんにお聞きしました。藤田選手は、静岡県「なるおかサイクル」にて正社員として勤務しながら、MTBライダーとして活躍されています。
今回は藤田選手が実際のレースで使用しているものをご紹介します!

そもそもダウンヒルって何だろう?という方は、次回のインタビューをお楽しみに・・・。

藤田選手使用機材

BIKE: S-WORKS DEMO8
HELMET: DISSIDENT 
GLOVES: LODOWN 

APPAREL: ENDURO COMP JERSEY 
TIRES: BUTCHER DH 
SHOES: 2FO FLAT 
PEDDALS: BOOMSLANG PLATFORM

■BIKE: S-WORKS DEMO8

「スペシャライズドで最高のダウンヒルバイク。乗り始めて、一年半が経過しました。
どんなコースでもライダーのパフォーマンスを高め、それを発揮できるバイクはDemo8の他にはないと確信しています。

木の根だらけでも、岩だらけでも苦手がなく、あらゆるコース、どんな路面状況にも左右されないコントロール性能。
セッティングに悩むことなく、自分の思い通りに、走りたいように走れる操作性が病み付きです。

また、抜群の安心・安定感を誇る操作性だけではなく、耐久性を考え抜かれた構造とパーツ、交換するスモールパーツも入手しやすいです。このような点において、Demo8はレーサーの為だけではなく、幅広い層の方々がダウンヒルを楽しむ為のバイクでもあります。」

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■HELMET: DISSIDENT

「ダウンヒルを安全に楽しむうえで必須アイテムとなるフルフェイスヘルメット。Dissidentは安全面だけではなく、抜群の快適性も持ち合わせています。

ダウンヒルでは常に路面をしっかりと目で捉えていることが重要ですが、重いヘルメットでは、路面の振動で頭が上下に振られ、目線が路面からズレてしまいます。サイズによって異なりますが、1キロ程度の軽さ。首でコントロールしやすい軽いヘルメットは常に目線を確保できます。

また、顎のバックルはよくあるボタン式ではなく、マグネットタイプになっているので、簡単に装着可能です。暑くて蒸れ、ヘルメットをサッと脱ぎたい時にスムーズに脱げるのは意外と嬉しいポイントです。

キノコ頭にならないシャープなフォルムも、老若男女に使いやすいデザインと言えるのではないでしょうか。」

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■GLOVES: LODOWN

「振動吸収性を確保しつつ、グリップの握り心地やフィーリングをそのままにライドできます。ダウンヒルライダーがグローブを選ぶ際、自分のバイクのグリップに合うかを考えるはず。Lodownは素手のような感覚なので、グリップを握り心地をグローブが変えてしまうことはありません。

また、手の平は薄めなものの、転倒時には守ってくれる丈夫な素材。手の動きを妨げないよう縫い目が少なく、ストレスなくハンドルを握る事ができます。」

■APPAREL: ENDURO COMP JERSEY

「2016モデルから日本でも販売される事になったスペシャライズドのMTBウエア。

僕はトレイルからダウンヒルまで対応可能な7部丈のウエアを使用しています。何といっても、汗をかいても着心地がいいのが特徴です。ベタベタせず、重くならないので、自走をメインとするライダー、汗っかきな方にもオススメです。

現在販売されているものはシンプルなデザインなので着こなしやすく、パンツともにカラーを組み合わせてみるのも楽しいかと思います。

今日着ているこの派手なデザインは、レース用のお気に入りです。笑」

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■TIRES: BUTCHER DH

「海外シーンでは、スペシャライズド・グラヴィティチームの「ロイ・ブルーニー」らの影響もあり、「チャンピオンタイヤだから」というシンプルな理由で、Butcherを使うライダーが続出しています。

まず、転がり性能がかなり良い。どんな地形でもバイクを前へ前へと進ませてくれ、よりスピードに乗ることができます。

また、転がり性能だけではなく、ブレーキをかけた時のグリップ性能もしっかりと確保されています。これがこのButcherの病み付きになるポイントです。
止まりたい時に止めることができるので、レーサーだけでなく、ダウンヒルを純粋に楽しむホビーライダーも安心して使える優しいタイヤと言えるのではないでしょうか。

そして肝心なサイドノブのグリップ性能は、路面が砂利質でも、粘土質でも、しっかり適応します。土質だけでなく、岩や木の根にも、しっかりと地を這うかのようにグリップするので、ダウンヒルがさらに楽しくなります。

さらに、トラクションをかなりかけすいのもButcherの特徴の一つ。
ライディングスタイルやバイクポジションによってグリップのさせ方は様々ですが、2.3と 2.5のタイヤ幅がラインナップされているので、自分好みに選択できます。

僕は現在、2.3のグリップ感が好きで使用しています!
転がりをよくしてタイムを狙いたいなら2.3、接地面積を増やし、安定性を確保したい場合は少し太めの2.5がオススメです。

実際のレース時は路面状況によって幅を変えています。試走の際に土質やコースレイアウトを確認して、クイックなハンドルさばきが必要なのか、安定感が必要なのかを見極めています。
空気圧は基本的には指定空気圧の1.8brに。ただ、路面が硬かったり、凸凹が激しい場所では、サスペンションだけでは衝撃を吸収しきれないので、わざと規定値から落とすこともあります。

Butcherはトレイルタイヤのラインナップもありますので、ダウンヒルライダーだけでなく、トレイルライダーにもぜひ使ってもらいたいタイヤです!」

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■SHOES: 2FO FLAT

「足裏でペダルを体感しやすく、ペダルから足がズレてしまった時でも、元のベストな位置に戻しやすいので気に入っています。アッパー、ソールもシャープなので、クランクに干渉しづらく、あらゆるペダルに合わせやすいシューズです。ソールは絶妙な固さで、ペダリングしやすいです。

また、フラットシューズはバランスを崩したときにも、すぐにペダルから足を外すことができ、怪我を防げるのもメリットです。

足裏の感覚を常に意識できるので、路面の振動や凹凸もわかりやすく、ライディングを足裏からしっかりサポートしてくれます!」

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■ PEDDALS: BOOMSLANG PLATFORM

「このフラットペダルを初めて踏んだ時は、今までにない不思議な感覚でした。

シューズに食い付く…いや、足裏に噛み付くかのような牙のようなペダルピンに、足裏でしっかり捉えやすいワイドなペダルボディ。この二つの要素が組み合わさり、シューズとのグリップ性を高め、抜群の安心感を生み出します。

しかし、それだけではありません!

クランクに近い位置にボディがあるのも、大きな特徴です。これが意味するのはQファクター。Qファクターとは、左右のペダル間の距離をあらわす自転車用語です。ペダルを踏む位置が左右で近い位置にある程、自然に力をペダルに伝えやすくなります。バイクコントロール時の余分な振り幅が減り、立ち漕ぎがしやすくなります。
マウンテンバイクのように、下りセクションでは常にスタンディングでバイクコントロールをするライドにおいて、このような特徴を持ってコントロール性を高めてくれるペダルは多くはありません。

グリップ性と踏みやすいワイドなボディ、そしてQファクター。この三つの要素が絶妙なバランスで組み合わさり、最高のパフォーマンスを発揮します。

そして、路面とのクリアランスも広くとれる薄いボディは、岩や木の根などにぶつけにくい構造にもなっています。
2FO Flatシューズと合わせて使用すると、更に素晴らしい使用感になります。」

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「ダウンヒルではビンディングペダルを使用するライダーも多くいます。しかし、僕は敢えてフラットペダルを使用しています。

バイクに乗っていると言っても、実際に乗っているのはペダルの上。だからこそ強制的に足位置を固定して安定させるビンディングペダルのメリットは多いのですが・・・ただそんなペダルゆえに固定させられているだけで、自分ではバイクコントロールが出来てない可能性もあります。

フラぺを使うことは、トレーニングにも有効です。身体のサスペンションとも言える、膝の屈伸運動のしやすい足位置や角度を身体に覚えさせり、不安定な位置に乗ってしまうことでハンドルに余計な重さが加わり、コントロールの妨げになっていないかを探ったり、路面から伝わる振動をペダルでしっかりと感じとれているかを確かめたりすることも重要です。

 僕はビンディングペダルを使うとこういった事がボヤけ、意識しづらくなってしまうので、レースでもフラぺを使っています。」


Red Bull Holy Ride 2016での藤田選手
(Suguru Saito/Red Bull Content Pool)

翔也さん、ありがとうございました!

私も思わず質問をした、敢えてフラットペダルを使う理由。ダウンヒルを愛し、真剣に取り組んでいるレーサーならではの哲学がつまっていました。

次回は、ダウンヒル入門編。レース観戦の楽しみ方から実際にビギナーがダウンヒルを楽しむにはどうすればいいのか、などをお聞きします。お楽しみに!

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