2016.09.29

スペシャライズド・レーシング・ジャパン 平林安里 レースレポート CJ-1妙高

スペシャライズド・レーシング・ジャパン 平林安里選手の挑戦は続きます。地元白馬のレースから2週間が経過、CJ-1妙高のレースはどう戦い、何を得たのだろうか。

スペシャライズド・レーシング・ジャパン 平林安里 CJ-1妙高レースレポート

マウンテンバイクXCOレース、国内公式戦CJ-1妙高が終了しました。スペシャライズド・レーシング・ジャパン平林安里選手より届いたレースレポートをご紹介します。

大会名:CJ-1妙高 開催日:9月24日 天候:曇り コースコンディション:ウェット

カテゴリー:エリート リザルト:2位

使用機材

今回は久々のウェットコンディション、それに合わせた仕様となりました。

バイク:S-Works Epic WC

泥のコース対策に、フロントフェンダーを装着したS-Works Epic WC。リヤサスペンション部分にも自作のカバーを装着。

リヤ側のフェンダーはタイヤのパッケージをカットし自作。穴を開けて、ナイロンバンドで固定するだけなので軽量です。皆さまもやってみて下さい!

タイヤ:S-Works Ground Control 29×1.9(旧製品です。この製品は今年度、コンパウンドを一新し、新しい製品となります。12月頃発売予定です。)

あまりレースでは使用しないが、今回のバッドコンディションでは、いつものFast Trakでは無くGround Controlをチョイス。力強いグリップとトラクションが特徴的でおすすめです。

サングラス:オークリー レーダーEV レンズ:プリズムトレイル

レース前日まで

CJ-1白馬からの2週間、白馬のレースで「足りていない」と感じた持久力と出力の強化練習を中心に行い、直線の登りが多く、パワー系の妙高コースに備えた。レース前日に会場入りし、試走を行った。

コースは前日からの雨や霧により完全に泥沼化。コース後半のシングルトラックは既に乗車が困難な状況だった。タイヤテストをしながら3周走り、最後にコース後半のシングルトラックで反復練習を行って、この日の試走は終了。

レース当日

コースを1周だけゆっくりと走り、路面の状態を確認した。雨は降っていなかったものの、コースは前日と変わらず泥沼のままだった。他のクラスの選手のライン取りを見ながら、自分の通るラインや攻め所を頭の中で組み立てた。スタート1時間前、ペダリングの感覚を意識しながら40分間ローラーを漕いだ。コース状況が悪かったためか、エリートスタート時間が15分遅れ、周回数も1周減って7周になった。少し時間が出来たので、バイクの最終チェックを実走で行ってからスタートについた。

13:45、レースが始まった。クリートキャッチに失敗して少し出遅れたが、第一コーナーを終える頃には先頭に立つことができた。

しばらく先頭でレースを進めていたが、コース前半の泥沼区間でタイヤが潜り急激な減速。沢田選手に抜かれ2番手に後退したが、パックになったまま2周目に入った。2周目前半で再び先頭に立った。しかし1周目と同じく泥沼に前後輪が埋まり、再び大きくタイムをロス。沢田選手と少しタイム差が開いたが、下りですぐに追いつく事ができた。

2人パックのままコース終盤のシングルトラックに入った。この区間でラインミスをしてしまった。インカットのラインを取ったが、ペダルにコーステープが絡まり、上手く外せずタイムを大きくロス。3周目に入る頃には20秒程タイム差がついてしまった。その後も下りで差を詰め、泥沼区間で引き離されるという状態が続いた。

6周目までに2回程シングルトラック区間で転倒もあったが、それよりも泥沼化したコースに自分のフルパワーをかけられないことにストレスを感じながら、約25秒の遅れで最周回に入った。『追い上げるなら今しかない』と思い、ゴールスプリントの体力を残しつつ全開で攻めた。下りは最短ライン、ブレーキは最小限。

しかし下りの階段セクションでまさかの落車。それまでの周回より速かったので、バイクを寝かしながら階段に突っ込んだのが原因だと思う。結果タイムロスとなったが、諦めず最後まで攻め続けた。今回も追いつく事は出来ず13秒差の2位でフィニッシュ。

なかなか自分のパワーを路面に上手く伝えられず、苦しい展開のレースではあったが、更にレベルアップするヒントも得た。まだまだ課題は沢山あるので、しっかり修正し、次戦CJ-1白山一里野温泉大会に備えたいと思う。

男子エリート リザルト

1. 沢田 時 Bridgestone Anchor Cyclingteam 1:26:32.66
2. 平林 安里 SPECIALIZED RACING JAPAN 1:26:46.21
3. 平野 星矢 Bridgestone Anchor Cyclingteam 1:29:29.01

今回も、たくさんの応援がとても力になりました。ご声援、ありがとうございました!

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