日本のトライアスロンシーズン幕明けを告げる宮古島大会も、2ヵ月後に迫りました。皆さまの2016年レーススケジュールも徐々に固まってくるころでしょうか。
勝負バイクはもちろん、機材も参加するレースの距離、あるいはコースレイアウトに合うものを選びましょう。
先日、2015年男子ITU世界王者、ハビエル・ゴメスが2016年に乗るバイクが公開されました。
マットシルバーとブラックがその存在感をさらに強調する「S-Works Venge ViAS」。Powerサドルを装着し、深い前傾を可能にしつつも、からだを起こしたポジションでも力強くペダリングできるセットアップです。
一方、ベン・ホフマンが用意するのは「S-Works Shiv」と「Siteroサドル」の、ロングディスタンスでは定番の組み合わせ。この写真はアイアンマン70.3バーレーン出走の際に撮影したもの。100km近い距離をエアロポジションで突っ切るレースでは、スペシャライズドがサポートするアスリートにとって、男女ともに、このセットアップが鉄板です。
特に春先からレースへ出走される方は、すでに2016年の勝負バイクを決めていることでしょう。それでは、その他の用品はいかがでしょうか?サドル、ヘルメット、シューズはレースを決めうる大事なポイントです。
ヘルメットでいうと、プロ選手からホビートライアスリートまで、そしてスペシャライズド以外のバイクに乗る方にも「S-Works Evade」はとても好評をいただいています。ショートテールのエアロヘルメットは、ロードレース、トライアスロンはもちろんMTBのクロスカントリーレースでも使われるように多くのレース環境に対応します。後述のS-Works Prevailと比べて、40kmの走行距離で46秒短縮するEvadeは多くのメディアでレビューをいただいています。
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CyclowiredによるEvadeのレビューはこちら >
ロードレースの山岳ステージなど、比較的遅い速度域で進むレースで多くみられる、超軽量かつ通気性が非常に高い「S-Works Prevail」。トライアスロンにおいても、熱帯地域でのレースや上りが多いコースではPrevailは力強い見方になります。なにより、高温多湿の日本の夏では、Prevailはバイクトレーニングの最高のパートナーになります。
ともに「S-Works」の称号を持つEvadeとPrevail。性能はお墨付きですので、ご使用の際はコンディションにより合う方をチョイスしましょう。
さて、トライアスリートの足元に目を移すと、トライアスロンに特化したシューズだけでなく、ロードシューズを使う方も。トランジッションでのタイム短縮が重要か、はたまたバイクパートが4,5時間続くのであればそこでの快適性をとるのか… バイクのあとにはランが待ち受けており、まさに「足」に直接関わるシューズ選びは悩ましいところ。
アイアンマン世界選手権コナ2015において、足元にフォーカスした写真がこちら。ブレント・マクマホンは「S-Works Roadシューズ」をチョイス。180kmという長距離を走る最中も、Boaダイヤルがシューズの調整をイージーにしており、快適性、パワー伝達ともに高く保っています。2016年シーズンにも、S-Works 6 Roadシューズに進化したスペシャライズドのロードシューズが、特にロングディスタンスのトライアスロンでも多く活躍するでしょう。
グウェン・ヨルゲンセンのバイクにセットされているのは、トランジッションの速さを追求したトライアスロン専用シューズ「S-Works Trivent」。スプリントやオリンピックディスタンスなど、短いがパワフルなレースでよく使用されます。乗車したままシューズに足を通し、Boaダイヤルで素早く、かかとから足首まわりのフィットを的確に調整できるS-Works Triventは、トランジッションを重視する「短距離系」トライアスリートから高い評価を得ています。
ロードシューズとトライアスロンシューズ、あるいはPrevailかEvadeか… 一体、どちらが自分にあっているのか?ロングとショート、走るレースのタイプが異なる2人のトライアスリートが機材チョイスについて語る以下の3つの記事も、あわせてぜひご覧ください:
2016年トライアスロンシーズン、乗るべきバイク、使うべき機材 第1回 バイク編
2016年トライアスロンシーズン、乗るべきバイク、使うべき機材 第2回 ヘルメット編
2016年トライアスロンシーズン、乗るべきバイク、使うべき機材 第3回 シューズ編
機材選びは悩ましくもあり、最高に楽しいもの。1年を通じて楽しく走るうえで、ご自身のパフォーマンスを引き上げてくれる素晴らしい相棒を見つけましょう。
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ハビエル・ゴメス、グウェン・ヨルゲンセンが2015ITU世界王者に(2015年9月21日)