スーダル・クイックステップが駆け抜けたジャパンカップクリテリウム、ジャパンカップサイクルロードレースを写真とともに振り返ります。
TOP画像:©Keisuke Kitaguchi
「ウルフパック(狼の群れ)」と呼ばれ愛されるチームが、日本に降り立った。ジュリアン、アラフィリップ(フランス)、ジェームス・ノックス(イギリス)、ファウスト・マスナダ(イタリア)、ピーテル・セリー(ベルギー)、スタン・ファントリヒト(ベルギー)、そしてイラン・ファンウィルデル(ベルギー)。6人の選手が宇都宮にやって来た。アジア最高峰のワンデーレース、ジャパンカップを走るために。
レース前夜、チームプレゼンテーションの舞台でファンたちの温かい歓声に包まれる。©Keisuke Kitaguchi
ウルフパックとともにTarmac SL8も壇上へ。©Keisuke Kitaguchi
スーダル・クイックステップの選手たちがレースバイクとして使用する新型Tarmac SL8について詳しく>
宇都宮市大通りに敷かれた1周2.25kmのコースを15周して争う33.75kmのジャパンカップクリテリウム。パレード走行での穏やかな空気はアクチュアルスタートとともに一変、世界のトップチームに所属する選手たちによるアタックの連続が演出した超高速レースは白熱の集団スプリントで幕を閉じた。
パレード走行中、マスナダと笑顔で言葉を交わすアラフィリップ。©Keisuke Kitaguchi
元世界チャンプのアラフィリップが序盤から積極的に動く。©Keisuke Kitaguchi
アラフィリップを先行させたチームメイトたちは追走集団内で脚を溜める。©Keisuke Kitaguchi
積極的に逃げグループを牽引するアラフィリップ。©Keisuke Kitaguchi
ウルフパックトレインが宇都宮の目抜き通りを突き進む。©Keisuke Kitaguchi
緩やかに登る直線路での集団スプリントで決着。この日のエース、ファントリヒトは7位でフィニッシュ。©Keisuke Kitaguchi
前日の青空から一転、ジャパンカップロードレースの舞台となる古賀志林道に降り注いだのは太陽の光ではなく冷たい雨。宇都宮市森林公園コース(10.3km)の周回数は16から13に変更され、総走行距離は133.9kmに短縮された。
スペシャライズド・ジャパンが森林公園ブースエリアに設けた巨大なステージ付きのチームサポートブースには雨にもかかわらず多くのファンが集まり、レースに向かう選手たちを熱い声援で後押しした。
雨具に身を包んだファンたちがウルフパックを応援するためにスペシャライズド・ジャパンのブースに集結。©Keisuke Kitaguchi
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アラフィリップの相棒であるTarmac SL8も準備万端。©Keisuke Kitaguchi
レインジャケットを着込んだ選手たちがチームブースでウォームアップを行う。©Keisuke Kitaguchi
DJの選曲に合わせてドラムを叩くジェスチャーを見せるアラフィリップ。ファンを巻き込み盛り上げるその姿はまさにスター。©Keisuke Kitaguchi
雨が打ちつけるつづら折りを駆け上がる選手たち。©Keisuke Kitaguchi
前日のクリテリウムに続き、この日もレース前半の主役はアラフィリップ。アタック一発で抜け出し先頭を独走。©Keisuke Kitaguchi
追走グループではマスナダが積極的に動く。©Keisuke Kitaguchi
ノックスは9周目に古賀志林道山頂を先頭通過し、山岳賞を獲得。©Keisuke Kitaguchi
追走集団に捕まった後もアラフィリップは抜け出す機会を伺い続けた。©Keisuke Kitaguchi
レース後、選手たちはチームブースへ帰還。インタビューに答えるセリー。©Keisuke Kitaguchi
チームブースに集まったファンに選手たちがチームグッズをプレゼント。©Keisuke Kitaguchi
合計4つ設定された山岳賞のうち2つをアラフィリップが、1つをノックスが獲得した。©Aya Ikeda
10年ぶりの出場となるジャパンカップでアラフィリップを中心にファンを魅了する走りを見せてくれたスーダル・クイックステップ。世界の第一線で活躍する彼らが再び日本を訪れてくれることを願う。できれば、そう遠くない未来に。
【筆者紹介】
写真:北口 圭介
ランニングとフライフィッシングを愛するサイクリスト。ジュリアンに惚れ直しました。
文章:池田 綾(アヤフィリップ)
ロードレース観戦と自転車旅を愛するサイクリングライター。ジャパンカップを走るウルフパック、感動しました。
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