信じられないような逆転劇を世界が目撃した。S-Works Tarmacを駆ったヴィンチェンツォ・ニーバリが自身2度目のジロ総合優勝を果たしました。
第99回目のジロ・デ・イタリアが閉幕。5月6日(金)にオランダ・アーペルドールンを出発した選手は、5月29日(日)にイタリア・トリノで最後のステージを走りました。その中で最も輝いたのが、自身2度目のジロ総合優勝を決めたヴィンチェンツォ・ニーバリでした。
合計走破距離は実に3467.1 キロ、うち360.6キロの上りと22,924メートルの獲得標高を数えたジロ2016において、スペシャライズドのサポート選手は5つのステージで優勝。マルセル・キッテル(EQS)が1日、ジャンルーカ・ブランビッラ(EQS)が2日、ボブ・ユンゲルス(EQS)が3日、そしてニーバリが2日間にわたりピンクジャージーを着用。ポイント賞をキッテルが5日間リードし、新人賞をユンゲルスが17日間堅持。チーム総合順位においても、アスタナが12ステージ、エティクス・クイックステップが3ステージをリードしました。
その結果、ニーバリの個人総合優勝、アスタナのチーム総合成績首位、ボブ・ユンゲルスの新人賞獲得と、スペシャライズドにとってはジロ2016は素晴らしいものになりました。
数日間の苦しみを経て、最後の3ステージでニーバリはリヴェンジを果たします。アスタナ・プロチームは献身的なチームワークを披露し、チーム総合1位の栄光だけでなく、エースを個人総合優勝へと導く大逆転劇を演出しました。
スペシャライズドがサポートする3チームのうち2チーム、アスタナとエティクス・クイックステップがチーム総合優勝と各ステージにおける覇権をかけて火花を散らしました。
ニーバリとアスタナによる驚愕の大逆転を世界が目撃した今回のジロ・デ・イタリアは、継続的で堅実な、そして有機的な連携を実現したチームワークこそが個人の勝利を手繰り寄せることを、かつてないほどに印象づけました。
ニーバリがトリノで乗った特別カラーのS-Works Tarmacは、今回の感動的な勝利を祝うものです。
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スペシャライズドのデザイナー、ロン・ジョーンズが比較的シンプルな色味を選択。クロムメッキ仕上げのフレームは、かがみのような輝きを放っています。デザインから制作まで実に24時間以内で仕上げたこの特別フレームは、スペシャライズド社内の製作チームによる綿密な連携によって、オンタイムでレース会場に届けられました。イタリア現地でクラフトマンがピンクキャンディーのトップコートを吹きつけた理由は、ここに書く必要はないでしょう。
ニーバリとチームが成し遂げた、たった3ステージでの信じられない逆転劇が、この希少なフレームを披露する機会を与えてくれたのです。
世界トップクラスのライダーが見せるギリギリの攻防、感情、そしてチームワークが生み出す脳裏に焼きつくほどの感動と躍動こそが、グランツールであり、ジロ・デ・イタリアです。このレースをサポートできることは、スペシャライズドの誇りです。
Photo: ©BrakeThrough Media
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