この夏、「自転車x旅」を楽しもう!持ち物・やることともに超軽量化できる、ハンモックツーリングの魅力をご紹介します。
この夏オススメのハンモックツーリング。その魅力を「Eagles Nest Outfittersハンモック」(以下eno)の内山さんに伺いました。
SJ-ハンモックの張り方はどうすればいいのでしょうか?
「とても簡単です。まずは4m位離れた樹木など支柱になるものを探します。そしてその支柱にサスペンションシステム(ストラップ)をぐるっと回して巻きつけます。その際、結びつける作業などはなく、簡単に支柱へ取り付けることができます。これを、両サイドの支柱に行います。
次に、ハンモック本体の両端に付いているカラビナを、デイジーチェーン状態になっているストラップのループ部分にひっかけます。デイジーチェーンタイプではないストラップもありますので、その場合は指定の箇所にカラビナをかけてください。
あとはハンモック本体のテンションの張り具合を、カラビナをかける位置にて調整します。デイジーチェーンタイプでない場合は張り方の調整方法は別途ありますが、取り付けと調整は簡単にできます。」
SJ- ハンモックを張る際の注意点はありますか?
「他人の迷惑にならないようにすることが最も重要です。いい場所を見つけても、嫌がっている人がいると感じた時はやめましょう。ポジティブにもっといい場所あるかなと他の場所を探してください。簡単に設置や撤収ができるので面倒なことはありません。
キャンプをする際はキャンプ場で行うことになると思いますが、そのキャンプ場のルールに従ってください。ハンモックに適した樹木をみつけたら、その樹木が枯れていないか、また頭上から落ちてきそうな枝がないか、そして周辺にハチの巣などがないかを確認してください。自然環境に配慮することも、もちろん重要です。
ハンモックを設置したキャンプサイトを離れるときは、その都度ハンモックを外しましょう。子供たちはハンモックが大好きです。張りっぱなしのハンモックで怪我などをしないように、大人が気をつけるべきですね。そしていつでも後始末はしっかりと。来たときと同じ状態に戻して、その場所を立ち去りましょう。」
SJ- それでは、ハンモックツーリングをより豊かにするためには?
「まず、ハンモックをかけて休む場所、キャンプの場合は泊まる場所をしっかりと選びましょう。キャンプの場合、どうしても荷物が多くなるもの。移動時の自転車のバランスや身体への負担を考慮して荷造りをしてください。収納はバックパックだけではなく、フレームバッグ、サドルバック、フロントバックを利用しましょう。
次に、ぜひもって行きたいものは以下のものです。
・衣:サンダルがあるとハンモックからの乗り降りも楽です。
・食:荷物を減らすため、食料は全て持っていくのではなく、キャンプ場近くにコンビニがあれば買いに行ってもいいと思います。本当にサイクリストにとってコンビニは便利ですよね(笑)
いつもの便利な生活とは違う雰囲気を楽しみたい場合は、ハンドドリップコーヒーを楽しむのもオススメです。コーヒーを豆の状態で持っていき、携帯性のあるコーヒーミルやドリッパーでハンドドリップします。野外で飲むと、さらにゆったりした時間を過ごすことができますよ!その場合はお湯を沸かす道具も必要です。
・住:キャンプの場合、まずは夜を過ごすためのヘッドランプ等のライト。取り外しの出来る自転車用ライトを兼用して使うのも良いですね。その場合は予備バッテリー。そして雨よけの軽量でコンパクトなタープがあると良いと思います。タープポールは不要です。ハンモックの支柱である樹木などがそのままタープポール代わりになります。小さなペグ(ロープを地面に固定する杭)があると、タープ側面の固定に便利です。
さらにあると快適なものは、時期にもよりますが虫よけの蚊帳。そして、小さく軽量でコンパクトなローテーブル。ハンモックをイス代わりにしながら目の前に小さなローテーブルをおけば食卓になります。
そしてオススメしたいものが焚き火台です。ハンモックをソファー代わりにしながら、仲間と焚き火を囲み過ごすために、あるいは個人で楽しむために夜の焚火は盛り上がりますので、軽量でコンパクトな焚火台があるとベストですね!お湯を沸かしたり調理もできます。
キャンプとなると結局荷物が増える感じもしますが、最近は軽量で携帯性に優れた道具がたくさん出ていますので、それを探すことも楽しんで、キャンプ場での過ごし方を想像しながら準備をしてみてください。
SJ- 内山さんオススメの、ロードバイクで行きたいハンモックキャンプ候補地3選を教えてください!
「ハンモックキャンプに適したキャンプ場とは、キャンプサイト内にハンモックを張る樹木があることと、近辺にロードで楽しめる景色があることでしょう。関東近郊ですが、以下をオススメします。
・白州尾白の森 べるが(山梨県北杜市)
「サイクリストならご存知の方も多いかと思いますが、『白州の森バイクロア』が毎年開催される場所です。キャンプサイトにハンモックを張ることができる樹木もあるのですが、休憩程度でしたら公園内も張ることが可能です。周辺は言わずとも知れている八ヶ岳近辺。ロードもトレイルも充実しています。また、立派な温泉施設も併設されています。」
・ホウリーウッズ久留里キャンプ村(千葉県君津市)
「キャンプサイト内でハンモッキングに適した樹木率がとても高く、エリアも広いです!私も、アウトドアイベントなどでパッカブルハンモックの楽しさを伝える際に利用しています。また周辺は里山ライド楽しめることはもちろんですが、手掘り(?)のトンネルが多数あり、アドベンチャー気分を味わえます。人によっては外房・内房方面へペダルを踏むこともできるのではないでしょうか。」
・月尾根自然の森(山梨県大月市)
「山梨といっても東京、神奈川に近いエリアにあります。ここのキャンプ場はミニマムでシンプルなキャンプ場です。駐車場は広くなく、駐車できる台数はきっと限られますが、自転車ならサイトまでスムーズに入り込めます。もちろんキャンプ場内はたくさんの樹木がありハンモックキャンプにはとても適しています。周辺は裏高尾のエリアなのでサイクリストにはおなじみのツーリングコースも多いかと思います。」
*いずれのキャンプ場も必ず事前予約を入れましょう。
関連記事:
ハンモックでぶ〜らぶら。そんな現実逃避はいかが?enoハンモックで行く、超軽量ハンモックツーリング 前編(2016年7月29日)
スペシャライズ道〜ロード用アパレル・前編〜こだわりぬいたジャージで快適なライドを!(2016年5月20日)