平林安里、2017公式戦がスタート。オフトレーニングの成果はどのように発揮されたのか。
こんにちは!Specialized Racing Japan XCOライダーの平林安里(ひらばやし・あり)です。開幕戦のレースレポートをお届けします。
大会名:CJ-2菖蒲谷
開催期間:2017年4月8-9日
カテゴリー:エリート
リザルト:1位
【主な使用機材】
バイク:S-WORKS EPIC FSR WC
タイヤ:FAST TRAK 2.3
ヘルメット:S-WORKS PREVAIL II TEAM RED
シューズ:S-WORKS 6 XC MTB
サングラス:オークリーレーダーEV
レンズ:プリズムトレイル
天候:晴れ
コースコンディション:ウェット
今シーズンもS-Works Epic FSR WCで戦う。ポジション、セッティングに迷いは無い。
【レース前々日・前日】
レースの2日前に会場に入り、今回は今年からフルモデルチェンジした新しいタイヤをテストしながら試走を行った。新しいタイヤの特徴は、ノブが高くなりダートでは食いつきが良く舗装路では柔らかなゴム質のお陰で滑らかな乗り心地が特徴。Renegadeはブロックが大きくなり、Fast Trakは前作とサイドのトレッドパターンが少し変わっている。
Renegade 2.1、Fast Trak 2.1、Fast Trak 2.3の順にテストを行った結果、エアボリュームを生かしたグリップ力や下りのコーナーリング、ブレーキングの安定性が高いFast Trak 2.3をチョイスした。
XCレース用タイヤの定番、Fast Trak。久々のフルモデルチェンジを果たした。
【レース当日】
7:00に会場に入り準備。前日降っていた雨の影響によりコースは泥沼化していたのでコースを歩いて状況を確認した。コースの各セクションのラインをイメージしながらアップを開始。軽めのギアで回しながら所々にダッシュも混ぜて30分漕いだ。
定刻通り13:30、レースが始まった。クリートキャッチに手こずり、若干遅れ気味な出だしだったが、すぐにスピードを上げて先頭に立った。
PHOTO : KEISUKE TOHDA
その後もスピードを落とすことなく、最初のジャンプセクションへ入った。しかし、着地地点に白い物体が落ちていたのでジャンプを断念。物体が光に反射した朴の木の葉っぱである事を把握した後は、走りに集中することができた。とにかくペースを上げて走ることを意識して登りはダンシング、下りはドロッパーポストを最大限に使用して走った。1周目を終える頃には、2番手とのタイム差を30秒程に広げることができた。
2周目に入り、1周目に断念したジャンプも難なくクリア。タイヤとギアのマッチングも良くだんだんレースに慣れてきてペースも上がり出した。
PHOTO : KEISUKE TOHDA
ところが3周目に入り、2番手とのタイム差は2分程になったところで大きなミスを犯してしまった。下りの緩やかなコーナーで後輪がゲップを起こしバイクがいきなり向きを変えて右側の木に激突した。ゲップ原因はスローパンク。どうやらレースに慣れてきて走りが荒くなってしまっていたようだ。ヘルメットに大きなダメージを負ってしまったものの、軽くて丈夫な新しいS-Works Prevail IIヘルメットに守られ、幸い頭部にダメージは無く、身体へのダメージも最小限で済んだのでレースを続行。
S-Works Prevail もフルモデルチェンジし、更に性能が向上された。
新しいヘルメットは強度がアップしているが傷跡からはダメージの大きさが明らかだ。古いヘルメットは安全性が落ちるため、早めの交換をお勧めします!(もちろんこのヘルメットは2度と使用出来ません。)
更に幸運なことに、程近い場所に設定されていたフィードゾーンに入りタイヤを交換。2位とのタイム差が1分程に縮まってしまったが、まだ十分な差があったので落ち着いてリスタートした。
落ち着いて下りを攻めていく。後続は気にせず、最後まで全力がスタイルだ。
落車のダメージで少し慎重になりペースを落としてしまったが、最終周に入り体も動き出し更にペースを上げて行き、トップでゴールする事ができた。
PHOTO : KEISUKE TOHDA 得意のウイリーでフィニッシュを決めた。
菖蒲谷のコースはジャンプや根っこなどの難しいセクションが多く、CJシリーズ屈指の高難易度コース。昨年までは冬場にバイクに乗り込む時間が不足していたため、上手く走る事ができなかったが、今回は冬場のファットバイクやスノーシューなど練習の成果を感じる事ができた。今回も沢山の応援、サポートをして下さった皆様に感謝し、次回のCJ-U八幡浜でも良い走りができるように頑張っていきます!
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