17年1月に代表に就任した小松 亮、現在9ヶ月の息子と2匹の猫の父親でもあるトライアスリート、3足の草鞋を履くサラリーマン社長によるコナ挑戦記、シリーズ第一弾。
日本時間2016年11月9日は米国の大統領選にてトランプ氏が当選した日であるが、私にとってはそのビッグニュースも吹き飛ばすスペシャライズド・ジャパン代表就任の内示がくだされた日であった。外資系企業の子会社で働く会社員にとってジャパンの代表になる事は目標の一つであるので、内示をうけた時には大丈夫か?やっていけるか?という不安よりも、よっしゃ、やってやるぞ!との前向きな気持ちのほうが強かった。
多くのアマチュアトップアスリートも就学前の子供がいると、競技はお休みすることが多いと聞く。会社代表、乳幼児の父親、トライアスリートとして3足の草鞋を履きながらコナで結果を出すことは、今までの前例を翻す快挙になるので個人的にも非常に楽しみなチャレンジだ。皆さまにもスペシャライズドで働くということを、パワフルかつ具体的に伝えられる良い機会だと考え、当シリーズを開始することとした。2016年10月中国合肥で開催された70.3において今年のアイアンマン世界選手権出場権を既に獲得済みのため、この連載はKona獲得のための感動的なドキュメンタリーにはならず、退屈な私生活の露出ということにしかならないのではないかという懸念はあるが、ところどころでスパイスを注入し10月のコナレースレポートまで何とか引っ張っていきたい。
気持ち的に家庭第一という生き方は当然のことではあるが、会社代表の立場になると時間配分の優先順位は仕事>家庭>トレーニングという順番にならざるを得ない。正直、子供が生まれる前はかなり自由にトレーニングの時間をさくことができ、おおよそ週15時間のトレーニング+ストレッチ+体の手入れをする時間はあった。ただ、子供ができるとそうはいかない。
以下の表は2016年と2017年のトレーニング距離(km)だ。
2016年は4月に宮古島のレースに出場したので対象期間のトレーニングに関する意気込みそのものが違うので単純な比較はできないが、あきらかにバイクのトレーニングができていない。その原因は週末のロングライドより、家族団らんを優先しているから。但し、妻に言わせると今の私の優先順位は仕事>トレーニング>家庭ということになるようだ。ということで、気持ち的に家庭第一と書きだしてみた。
外出が結構多いので出張や社外のアポがない日は、何が何でも息子を風呂に入れる時間までに帰宅することを前提として一週間の仕事とトレーニングのスケジュールを組んでいる。今までは比較的自由にトレーニング時間を設定できたが、今は息子と妻が起きている時間にできるだけ接点をもてるようトレーニングを計画する。具体的にはこうだ。平日息子は朝8時ちょっと前に起きるが、もともと7時ちょっと過ぎには家を出て会社に向かっていたこともあり、朝は毎日トレーニング(スイムかローラー)をすることにした。週末にロングライドに出かけるためには早朝からの出陣が必要になるが、冬の期間は朝は真っ暗で自転車乗るには危険だし寒いしと(これはいいわけだけど)、週末はロングライドはせずにバイクはローラーのみ。ようやく3月から外での実走を開始した。ランは昼休みに10km、週末に20km走ることを課す。財務部長のときと比較して勤務時間が増えたということはないが、社外の方と会う機会が格段に増えたので、事前に立てたスケジュール通りに行かないことがかなりあるが、元来楽天的な性格が功を奏しトレーニング目標が未達でも、それほどストレスは感じることは今のところない。まぁ、コナまであと半年近くあるしね......
ただ、この生活も妻が育児休暇をとっている8月までの話。妻の復職後は朝の保育園への送りは私の仕事となる予定で、そのため朝のトレーニングを7時までに終わらせる必要がある。じゃ、何時に起きればいいんだ?と今から不安が募る。
とりあえず1-4月の目標は、新しい業務の思考と勤務サイクルに慣れながら子育てのバランスをとりつつ、5月以降本格的なトレーニングができる体作りであったので、それは何とか達成した。なお、5月1日にうれしいお知らせが来た。皆生トライアスロン出場通知だ。初めての出場なので、わくわくだ。猛烈な熱さもKonaと同じ。あと2ヶ月しかないので完璧な状態に仕上げることはできないと思うが、Konaアスリートとして恥ずかしくない結果を出したい。
このブログは毎月更新予定。今後はもう少し、日々のスケジュールやトレーニングをもう少し詳細にご紹介したい。
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