スペシャライズド トライアスロンクラブ、美しい景色と街並みを楽しめる村上・笹川流れ国際トライアスロン大会に参加してまいりました。
スペシャライズド・ジャパンにはトライアスロンを楽しむ社員がたくさんおります。
というのも、現在灼熱のシンガポールでトレーニングに励むスペシャライズド・アジア代表の望月秀記(前ジャパン代表)から絶え間のないプレッシャーがあったため、社員は次々とスペシャライズド トライアスロンクラブに入部。今週末3回目のIRONMAN KONAに挑戦するスペシャライズド・ジャパン代表の小松亮、そして今年4月に入社した元プロの益田大貴と錚々たるメンバーがいますが、日ごろのトレーニングの成果を発揮すべくみんなで仲良くレースに参戦することもあります。
今年は昨年に引き続き、新潟県の村上・笹川流れ国際トライアスロン大会に参加してきました!スペシャライズド トライアスロンクラブ、キャプテンの安藤康洋と益田大貴より大会レポートをご紹介いたします。
一歩を踏み出せ!チームトライアスロンで挑んだトライアスロン挑戦記(外部リンクにとびます。)>
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昨年に引き続き、今年も第25回記念大会 2017村上・笹川流れ国際トライアスロン大会に参加いたしました。今年は元プロの益田をエースに世界のバイクフィッター エンデュアライフの松田さん、他に社員3名の合計5名が、村上の地に訪れました。
大会が行われた村上市は新潟県の最北部に位置し、江戸時代には村上藩の城下町として栄えた歴史ある都市です。市街地には『町谷造り』が住民の手で多く残されており、ランではこの古い町並みを楽しむことが出来ます。
大会名にある『笹川流れ』とは村上市の鳥越山から狐崎までの約11キロの海岸線のこと。非常に透明感の高い村上の海は海水浴場としても人気があります。この美しい海岸線沿いにバイクコースが設定されております。
それぞれ練習中にここでは言えないトラブルがありながらも、確実に練習を積んで5名全員が完走することができました。その中で元プロの益田大貴が2年間のブランクを感じさせない走りでエイジ総合2位という成績を残しました。
それではエースの益田大貴のレースレポートをどうぞ。
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今年5月中旬、2年前にプロトライアスロン選手としての活動にピリオドをうち、もう当分出ないと思っていたトライアスロン大会に出場することが決まった。出場する大会は11年前にエリートカテゴリーで優勝した思い出の村上・笹川流れ国際トライアスロン大会だ。今回は一般カテゴリーでの出場だが、もう練習もしていないので目標は10位に設定。
6月、7月は天候も良く順調に身体を動かすことができた。と言っても3種目共、週に1回程度。スイムは選手時代に通っていたトライアスロンスクールで再び泳がせてもらうが、選手コースではなく一般コース。バイクは友人とおしゃべりライドで、ランはジョギング1時間。とてもトレーニングと呼べるものではなく身体を動かす程度で、このままでは10位には入れないことは分かっていたが、もう苦しい練習をやる気がおこらない。それくらい選手時代に、もう2度とやりたくないと思う苦しい練習はやりきった。
8月に入ると、雨が多かったことや夏休みの子供の相手をしたりと、ますます練習をしなくなった。9月に入ってからはさすがに焦ってきて、少し負荷をかけて練習をおこなったがやはり自分の思っている動きからは程遠い。本番が近づくにつれ、周りから期待とプレッシャーをたくさんもらう。自分の中では選手時代の貯金があるから上位には入れるかなという期待と、上位に入れるような練習をやってこなかった現実の不安が毎日交互にやってきた。
9月24日いよいよレース本番。
久しぶりに選手としてトライアスロン会場にやってきた。ドキドキとワクワクが入り混じるこの何ともいえない空間に帰ってきたのだ。
10時4分スタート。
自分は第2ウェーブだったのでたくさんいる第1ウェーブの選手を抜かなければいけない。インコースを泳いだほうが最短距離だが、第1ウェーブの選手がたくさんいて抜くのが難しそうなので出来るだけ外側、外側を泳ぐことを心がけた。久しぶりに着るウェットスーツは体型が変わったこともあり苦しかったが何とか無事に泳ぎきった。
トランジションエリアでShivをピックアップし、バイクに飛び乗る。S-Works Triventは着脱がしやすく他の選手とトランジットで差をつけることができ、バイクスタート後も第1ウェーブの選手がたくさんいるので気持ち良く抜いてレースを進めた。今回初めてレースで使用したShivは違和感なく乗れ、足にも負担が少ないので練習不足の自分の味方になってくれた。また、レースヘルメットとして選択したS-Works Evadeは蒸れることなく快適で、評判どおりの空力で自分を速く進ませてくれた。
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バイクでたくさん抜いたがまだ脚が残っていたので良い順位が見えてきた。ランをスタートする頃には気温が高く、暑くなってきた。この頃になると前にも後ろにも人が少なくなりペースの維持が難しくなる。目標物がなくなり自分のペースが速いのか遅いのかが分からなく、何より自分の順位も分からなかった。とにかく自分の気持ちをプッシュして自分を追い込みフィニッシュ。ゴール直後、順位は分からなかったが結果は2位だった。
もう少しで優勝できたが、練習もしないで久しぶりに出る選手よりちゃんと練習をした選手が勝って良かったと思う。そして何より来年の目標が出来た。
来年はきちんと練習して優勝したいと思う。
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(安藤のレポートに戻ります。)
そして、会場ではコンパスハウスチームのみなさんにお会いしました。
長野県野沢温泉スキー場を拠点とする、元ソチオリンピックスキー代表の三星まなみさん、スキーワールドカッパーの上野雄大さんが経営するバイクアンドスキーショップのチームです。この村上・笹川流れ国際トライアスロン大会では女性アスリートも多く参加しており、これからトライアスロンにチャレンジしたいお近くの女性の方は、三星さんに相談することも可能です。また上野さんはバイクフィッターとしても知識が豊富。男性、女性問わずフィッティングしていますので、ライド中にストレスがある方は、是非、フィッティングを受ける事をお勧め致します。
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左より安藤、コンパスハウス上野さん、益田、三星さん、中岡、武笠、松田さん
コンパスハウスからたくさんの参加者がいらっしゃいました。
来年は、3度目となるかどうかは抽選次第なのでわかりませんが、参加した5人全てが最高のイベントと賞賛した、このコースを走れる喜びを来年も感じたいと思います。これからも新しい大会へ挑戦して行き、トライアスロンという"生涯スポーツ"を"大人の部活"としてスペシャライズド社員みんなで広めていきます。これからの活動にもご注目ください。
筆者紹介:
安藤康洋(あんどう やすひろ)
ヨーロッパを転戦した元オリンピアン。1991年の西ドイツ・シュツットガルトで男子シニア日本記録となる4km個人追い抜き・4分36秒570を叩き出す。現在はスペシャライズド・ジャパンで長年勤めた営業からビジネス・ディべロップメントの部署へ異動し、マネージャーとして新たなビジネスの開拓を行っている。
益田大貴(ますだ だいき)
高校生のとき、トライアスロン大会に出場するためロードバイクを購入したことが、バイクとの出会い。そしてプロトライアスリートとして18歳にデビュー。スタンダードからロングディスタンスで世界選手権に出場し、日本のトライアスロン界のトップで活躍。2015年に現役を引退し、2017年4月にスペシャライズド・ジャパンに入社。Test The Best(テストザベスト・試乗会を行う担当)として、全国を飛び回っている。元トライアスリートながら平地が嫌いで、現在も休日にはロードバイクでアップダウンのあるコースを100km程乗る。最近はマウンテンバイクに興味津々。
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