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これなら勝てる!? TEAM TARMACメンバーは新しいS-WORKS TARMACをどう評価しているのか? Vol.2

2017/10/24

これなら勝てる!? TEAM TARMACメンバーは新しいS-WORKS TARMACをどう評価しているのか? Vol.2

「ツール・ド・おきなわ」における勝利を目指す「TEAM TARMAC(チーム・ターマック)」。その使用バイクはもちろん「S-WORKS TARMAC」だ。

華々しいデビューを飾ったスペシャライズドの最高峰レーシングマシンのニューモデル「S-WORKS TARMAC」を駆り、11月に開催される「ツール・ド・おきなわ」市民210kmクラスにチャレンジする「TEAM TARMAC(チーム・ターマック)」の面々。今回は彼らが使用するバイクについて話を進めることにしましょう。

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THE NEW TARMACのテクノロジーについてはこちら>

新しいS-WORKS TARMACの進化をTEAM TARMACの3人はどう評価するのか?

 
新井さん、安藤さん、佐藤さんが使用するS-WORKS TARMACは、三者三様のセッティングであるというところまで、前回紹介しました。

新井さんが乗っているのが完成車の「S-WORKS TARMAC MEN ULTRALIGHT Di2」、安藤さんが「S-WORKS TARMAC MEN FRAMESET」を組んだもの、佐藤さんが完成車の「S-WORKS TARMAC Di2」ですね。完成車を乗っている方もすでに手が入っているようなので、そのあたりは後々伺うとして、まずは新しいS-WORKS TARMACの印象を教えていただきたいのですが。

新井 「ペダリングのバンドワイズが広い、帯域が広いと感じますね。回転が高くても低くても、スピードがタレることがないんです。つまり、出力が高くても低くても、バイクの特性を活かすことができます。例えば時速8kmしか出ないようなヒルクライムであっても、慣性が止まらない。バイクが失速する感じがしないんです。過去にはS-WORKS TARMACのSL4や前モデル、そして第1世代のVENGEに乗ってきましたが、新型は明らかに進化しているのがわかります」

安藤 「なるほど〜、そういうふうに表現すれば良いわけですね(笑) 私はVENGEや前モデル、そしてアルミのALLEZなどに乗ってきたのですが、新型と前モデルを比較すると、前モデルでは“こういうふうにペダリングしないと進まない”というシチュエーションが、少なからずあったんです。新型は、そこをあまり考えなくて良いですね。どんな場面でもペダリングを受け付けてくれる。そして、快適性が高くなっていますね」

佐藤 「前モデルのときにも、バイクにまたがるとハブ軸がすっと沈む感じというか、シャシー自体が路面に張り付く感じ、スキルやテクニックで補正しなくても進むイメージはありました。普通おろしたてのバイクに乗ると、乗り始めは硬いとか柔らかいとか、踏みづらいとかいろいろ感じることがあるのだけれど、前モデルの段階でそういうことは少なくなっていました。そして今回の新型は“なんにもない”。またがった際の極端に言えば接地感すらない。各接点の入力から雑味が消え、自分のカラダの延長みたいに思えますね」

安藤さんが快適性と言いましたよね。ここでいう快適性って、何ですか?

安藤 「路面からの突き上げを感じるかどうかですね。新型は、荒れた路面を走ったときにバイクが跳ねないで、しっかりと接地している感じがする。だから、コントロールしやすいし、余計な気を遣わないので、乗りやすいんです」


オリジナルのアレンジで楽しむ安藤さんバイク

佐藤 「一見すると、インフォメーションが増えているのか減っているのか、わからないところがあります。というのも、不快なバイブレーション等はカットされているのですが、必要なロードインフォメーションは伝わってくる。無駄なインフォメーションがない。SL4ルーベから、マクラーレンとの共同開発を行なっています。振動試験にも取り組んでいるのでそういった成果が出ていると感じます」

新井 「もちろん他のメーカーのバイクも使用したことはあるのですが、新型TARMACの軽くてしっかり進む印象は際立っていると思います。フレーム重量の軽さ、とくに乗ったときに感じる軽さは、今まで乗ったバイクの中でもとくに良かったです。中にはなんとなくもっさりとしたバイク、バイクを振ったときに戻ってくるのが遅いと感じるバイクもあるんです。戻ってくるのが遅いと、つい大きな入力で踏んでしまって、無駄が出る。TARMACは踏んでから起き上がってくるまでが速くて、すぐに次の踏み込みができます。しかも、低いケイデンスでも高いケイデンスでも踏めるのは良いですね」

このように、3人とも高く評価する新型S-WORKS TARMACの走りですが、1台のバイクとして評価する上ではホイールとタイヤも重要です。ツール・ド・おきなわ市民210kmを見据え、どのようなホイールとタイヤを選択するのか、次回伺います。

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TEAM TARMACは、TARMACを購入し、そしてTEAM TARMACのジャージを購入することで一般ユーザーの方も参加できます。TEAM TARMACジャージの発売は10月末を予定しております。発売に関する情報はFBおよび公式ブログで発表いたしますので、もうしばらくお待ちください。

ーつづくー

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【TEAM TARMAC 主要メンバーの紹介】
新井康文(BIKE SHOP FORZA) 「BIKE SHOP FORZA」(茨城県つくば市)の店長にして、日本でいちばんS-WORKSを売った実績をもつ男。「ツール・ド・おきなわ」への参戦経験も豊富で、TEAM TARMACではキャプテンを務める。2016年のツール・ド・おきなわ 市民210kmクラスを16位で完走。32歳。

安藤光平(Bicicletta SHIDO) 「Bicicletta SHIDO」(東京都狛江市)の店長。実業団チーム「FIETS GROEN日本ロボティクス」に所属するJプロツアー参戦ライダーという顔も持つ。2015年のツール・ド・おきなわ 市民210kmクラスを106位で完走。シクロクロスも国内最高峰のJCXシリーズで走る。32歳。

佐藤修平(スペシャライズド・ジャパン) スペシャライズドが提供する製品やサービスについて販売店やエンドユーザーへと伝える「SBCU」(スペシャライズド大学)のマネジャー。日本のトップ市民レーサーに憧れ、3年前に「ツール・ド・おきなわ」市民140kmを完走。とはいえロードレースはまだまだ未知の領域。43歳。

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【筆者紹介】:須貝弦
万年ビギナー状態と言い続けて20年、それでも自転車で地元の里山をめぐることを心のヨリドコロとするフリーライター。年に1度だけ、レースにも出ます。

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