トップレーサーやインストラクターを講師に迎えマウンテンバイクの楽しさやレースに必要なスキルを学ぶキッズサマーキャンプのレポートです。
こんにちは、丸山八智代です。8月3日から8日にかけて実施した「白馬キッズサマーキャンプ」にインストラクターとして参加しました。
この日程で開催されていた「2015 全国ユース選抜マウンテンバイク大会」と同時開催されたこのキャンプで、レースシーンで活躍するアスリートを講師に迎えマウンテンバイクの楽しさやレースに必要なスキルを学びます。参加する子供達は家族と離れ、全国から集まるMTB好きな小中学生と白馬で会い、1週間生活を共にします。自転車以外にも人間関係を勉強したり、自然を肌に感じたり、沢山の思い出をつくり、最終日にご両親のもとへ帰ります。私の年間スケジュールで、この1週間だけは外せない、1年で一番大事な時間。毎年この時を楽しみにしています。
さて、今年はどうだったでしょうか?
県内外から35名の小中学生が白馬村さのさかに集合しました。
初日はすこし照れたり、新しい友達との距離感が遠かったようですが、MTBを通してあっと言う間に良い仲間になっていました。
毎年恒例のサークルアウトは今年も大人気な時間! サークルの中でどれだけ脚を着かずに自転車の上にいられるか?!スタンディング対決です。先に降りた人はカラーコーンを徐々に狭めてサークルの輪を小さくしていきます。
上級生の走りを見守る低学年の生徒!
通常は「白馬スノーハープ」を練習場所として利用させてもらうのですが、キャンプ中にお出かけもしました。
「白馬47マウンテンリゾート」で一緒にゴンドラに乗車しました。北アルプスが迫ってくる臨場感は、この後のライドをワクワクさせます。
縦と横の動きが連続するパートでも、レーシングクラスの子供達はスムーズに走っていました。リフトが動いていなかった為、一度コースを下ると中間駅から急斜面のライドアップ!連日猛暑でしたのでけっこうハードでしたが、ダウンヒルコースをハードテイルバイクで颯爽と走り抜ける子供達を見ていると、清々しい気持ちになりました。
白馬47と言えば横を流れる平川。子供達のリクエストです、猛暑続きで平川クールダウンは子供だけではなく、講師の私達も楽しみの一つ。小笠原選手と女子の水かけはまるで夏休み!
動画はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=jMS9pCZk48I&feature=youtu.be
講師の先生。MTBを教えるだけではありません。生徒を気遣うこのやさしさ‼ 山田選手は女子に人気でした(笑
生徒がお世話になっている各お宿のおかみさんが、お昼を届けてくれます。いっぱい汗をかいたあとの自家製お漬物がとてもおいしかったですね。このキャンプは沢山の協力で成り立っています。ありがとうございます。
地元白馬から、外国人の姉妹もキャンプに参加しました。
上級生の女の子達は2人のお世話もしてくれて、本当に助かりました。神社で集合写真!
今年もクロストレーニングの特別講師として参加してくれた、ソチオリンピック日本代表クロスカントリー成瀬野生さんによる陸上トレーニング。脚の運びを、細かく分けてトレーニングしました。子供達も、もちろん私達講師にとっても有意義な時間でした。ありがとうございました。
動画はこちらから: https://www.youtube.com/watch?v=ZsHoJezo5hU
遊びだけでなく私もちゃんとMTBトレーニングしてますよ。月曜日〜金曜までの間、本当に子供達の伸びしろが大きくて感動しています。
下れなかった箇所、曲がれなかった箇所、どんどんスムーズに走れてきます。コースウォークしたり森を歩きまわって地形を確認したりと日々成長していきました。
徐々に子供達の顔が真剣になって笑顔が増えているのを観れて嬉しく思いました。
最終日となる金曜日には、毎年恒例の白馬スキルチャレンジなる検定があります。これに向けてトレーニングしました。
8種目ある検定ではスラロームや一本橋、ステアケース、8の字など 大人チャレンジ部門があっても良さそうです。
なんと今年は800点満点が1名出ました‼ 素晴らしい‼
また、メカニックスクールではタイヤ外しを行いました。フロントウィールは外せるけど、リアウィールが外せない子供が沢山いました。
途中であきらめてしまうと思っていたのですが、何度も挑戦して外せるようになりました。良く頑張りました。
トレーニングと称して近くの田んぼへ自然探察に出かけたりもしましたね。今年もカエルが大人気!
レースで速く走ることも大事だけど、自然の中に飛び出していくアイテムとしてのMTBも大切だよっとYa-chan先生は語ったのでした。笑
今年からの新しい試みとして、ネイティブの先生による英会話クラスを毎日行いました。低学年は30分、高学年〜中学生は1時間みっちり。
バイクトレーニングで疲れて、不安を感じていた英会話クラスですが、Edwin先生の楽しい授業により、毎日この時間を楽しみにしている子供達が沢山。
教科書を使わない、ゲーム性のあるレッスンで、毎日教室はヒートアップしていました。
MTBに関する英会話を行ってもらいました。この中から海外へ出ていく選手がいるはずなので英語頑張ってね。
動画はこちらから→https://www.youtube.com/watch?v=xaJ3zF-1BBs&feature=youtu.be
→https://www.youtube.com/watch?v=HkeLjV1OXgM
ここからは番外編。なぜか?Ya-chan先生の部屋で漫画を読む女子達でした。毎日部屋へ遊びに来てくれてありがとうね。
話がいっぱい出来ました。子供なりのMTBレースの考えが分かりました。私と彼女たちのヒミツ。
恒例のネイル遊び。 昼間のトレーニングでは見せない女の子らしさが垣間見れます。かわいい!!初めてのネイルを塗る子もいました。お母さんにはYa-chanのせいにしといてって(笑
目がキラキラしててよかったですね。これはお守りなんです、レース中に苦しくなっても、みんなで一緒に頑張ろう!っていう意味があるの。
この中から、ユース選抜で1位が誕生しました。おめでとう!
1年に1度、懐かしい味を堪能します。チューペットがみんなのおやつです。もちろん講師も同じものを食べます。猛暑の中でのトレーニング、凍ったチューペットは最高のクールダウンとなりました。久しぶりに食べるとけっこう美味しい。
ボトルをもらった子供達の嬉しそうな顔‼ みんな次の日から早速使ってくれていました。ありがとうね。
われらのムードメーカー。走りのセンスは抜群でした。
動画はこちらから→https://www.youtube.com/watch?v=UkL_uXn83NU&feature=youtu.be
最終日となる金曜午後。みんなでコース練習を終えると講師たちのサインをもらったり、じゃんけん大会をしてヘルメットやグローブをもらったり、みんな大盛り上がりでDay5を終了しました。
土曜はキッズキャンプの閉村式がありました。白馬スキルチャレンジの修了書を講師から受け取ります。
800点満点中/000点? 去年の自分を大きく上回る生徒が多かったです。成長の証ですね。
おめでとう!良く頑張りました。
全国ユース選抜MTB大会が続いて行われます。
キッズキャンプが終了すると、私は4年生の男子クラスと2年生クラスのコーストレーニングを行いました。
この日を目標にトレーニングを積んでくる子供も多く、またそれをサポートするご両親のアツい眼差しの中レッスンは行われました。
各学年に分かれ、クップ・ドゥ・ジャポンで活躍中の選手がコースへ子供達をつれて行きます。
私の後ろをぴったりくっついて走った男の子は、やはり表彰台に乗っていましたね、おめでとう!
動きに無駄がなく、普段から相当自転車に乗っているのを感じました。タイトなスイッチバックでのライン取りを反復したりしました。
また猛暑なので、大切な水分補給できそうな箇所を教えました。
知った顔が沢山表彰台に乗ってくれました。おめでとう!キャンプの成果もあると思うけど、普段の練習の成果ですね。
協力してくれるまわりの人を大切にこれからも楽しくMTBに乗ってください。
少年「Ya-chan‼僕、優勝できたよとメダルを見せに来てくれました。ねえ僕のスピーチ聞いてくれてた?」
Ya-chan「あっ、ごめん作業してて聞けなかった」
少年「えっ、聞いてなかったの?ショック…. 」
Ya-chan「もう一度ここでやってくれる?」
少年「いいよ、聞いてて...」
感謝の言葉が詰まった、本当に素晴らしいスピーチでした。私、ウルウルしちゃいました。来年、もっと強くなっている君にあえる事を楽しみにしているよ! 優勝おめでとう!!
子供達と過ごす1週間は、私自身がMTBと向き合う良い時間でもあります。子供達から純粋な気持ちを受け取り、もっとMTBが好きになる期間です。
もちろん、レースでの成績を出す事が目標の子供もいれば、基本を学びたいという子もいます。MTBを通して、全国に、沢山の友達が出来るこの機会を、共有できる事をありがたく思います。人としての勉強も、MTBを通してこのキャンプ中に経験している様子が伺えました。
親から離れて、自分ひとりで何とかしなくてはならないので不安もあったでしょう。土曜日、1週間ぶりにご両親と対面して目を濡らしてる子供を見ると、頑張った1週間だったんだなと感じました。少し大人びたように見える息子に、涙するおかあさんもいらっしゃいました。
今年も沢山の思い出ありがとうね。そしてまたMTBのイベント会場であったら声かけてね。これかもMTBに楽しく乗って下さい。
Ya-chan先生より
関連記事:
丸山八智代レポート:The Duke of Edinburgh’s Award Gold Challenge (2015年10月21日)