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スペシャライズド社員による「ツール・ド・おきなわ」チャレンジ 2019 スペシャライズド・ジャパン代表レースレポート

2019/12/15

スペシャライズド社員による「ツール・ド・おきなわ」チャレンジ 2019 スペシャライズド・ジャパン代表レースレポート

アイアンマンであるスペシャライズド・ジャパン小松代表のツール・ド・おきなわチャレンジは今年で2回目。新型Roubaixで臨んだレース結果は?

今年の沖縄もDNFで終わった。原因は一言で言うと210kmという長丁場を走り切るだけの体力がなかったことにつきる。トライアスロンのトレーニングを昨年の12月からはじめ、9月初旬にトライアスロンのシーズンオフとなった。その後2か月自転車に乗るには乗ったが、残念ながら高強度トレーニングを十分積めていなかった。その原因を自分に問い詰めると、トライアスロンシーズン終了後高いレベルでモチベーションを維持することが出来なかったことであり、そのような期間が2か月もある人間に完走を許すほどツール・ド・おきなわ市民レース210kmは甘くはないと今更であるが強く感じる。

戦略的には最初の70kmの平坦区間は大きな集団内で走ること、それ以降は僕のレベルだとばらばらになっていくので、どこかの集団に食いついていき完走を目指すという非常に消極的かつシンプルなもの。前日のスペシャライズド・ジャパンのブースで今年市民レース210kmで6度目の優勝を飾った高岡さんと昨年覇者の紺野さんのトークショーを行ったが、お二人とも余力のあるレース前半に固形物をしっかり補給し、後半からはジェル系に切り替えることの重要性を訴えていたので、早速コンビニであんこもちを購入して備えた。アイアンマンを10回以上完走しているが、レース前半に固形物をとるという習慣が全くなく、今回のやり方は非常に合理的だし、補給という意味では大成功であったので今後アイアンマンレースでもこのやり方でいこうと決めている。

特に意図したわけではないが、チームメイトと一緒に前から4−5列目くらいの場所でスタートを待つことが出来た。とにかく無事に完走したいと、かなり緊張していた。スタートからいきなり40km以上のスピードで集団が走り出す。あっという間に集団の後方に位置取りすることになってしまった。でも10分くらいして自分のポジションが定まってきたので、走りの上手な方の後ろについていくことにした。でも、橋を上るちょっとした10秒くらいの登りすらも集団から遅れそうになるので、そのたびに脚をつかっていた。70kmまでは持ちこたえることが出来るが、その後のことを考えると憂鬱であった。

40km過ぎ、順調に走行していたところ突然パンクしてしまった。チューブレスにしておけばよかったと嘆いても遅い。集団はあっという間に消えていく。ラッキーだったのはまだレースは序盤だったので、Discホイールを備えたニュートラルカーがしばらくしてやってきたので、すばやくWheelを交換してもらった。このWheelはスペシャライズドが協賛している商品であるし、ニュートラルカーになっていた人もサポートに来ているスペシャライズド・ジャパンの社員とリテーラー店長だったので、恥ずかしさと申し訳なさでいっぱいであったが。。。

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この時点で集団から千切れはじめたので、すでに完走に黄色信号がともる。今まで時速40kmを楽に走っていたが、一人旅になると心拍数を10%程度上げた状態で頑張ってこいでも時速32kmくらいしか出ない。途中落ちてきた2人に追いつき3名でローテーションをまわしたが、それでも34km/hくらいしかでない。市民レース140kmオープンのスタート地点を通過した直後140kmがスタートした模様で、トンネル内で大集団にあっという間に抜かされてしまった。ここから普久川ダムへの登りになるわけだが脚は残っていなかった。その後も自分でもせこいなと思いながら平坦区間は140km市民オープンやマスターズの小集団に参加しながらなんとか前に進んでいくが、2回目の普久川ダムへの登り以降は完全に一人旅。果てしないアップダウンの連続で心身ともにグロッキーになってしまった。それからは一つ一つの関門をなんとかクリアするのが精一杯。

残念ながら175kmを超え、安部に向かう登りの途中でパトカーがやってきて、「交通規制解除します。これからは安全運転でお願いします。」とアナウンスしながら、規制解除を待ち望んでいた一般車が後を追っていくという展開に。安部の関門でゼッケンと計測チップを返却してレースは終了。力出し切ったが無念でしかなかった。ただ、登りですぐ千切れるのは練習不足以外のなにものでもなく、パンクがなかったとしても完走できたかどうか怪しいところだ。自分のレベルでは完走するというある意味低く消極的な目標を掲げ、それをクリアする程度の練習しか積まなかったとしたら、完走することすら出来ないと改めて感じた。高い目標を持った方たちとレースをするからには、それなりに高い意識で参加しなければ失礼であろう。

今シーズンはこの沖縄のレースも含めトライアスロンレースでも結果を残すことが出来ないシーズンであった。過去10年レースで結果を出すよう努力してきたつもりであるが、正直疲弊してしまった感がある。オン・オフを適度にいれかえ、サイクリングやトライアスロンと生涯付き合っていくことが出来るようなライフスタイルにした方が結果もついてくるだろうと考え、このレポートを書いている今は体重絶賛増量中。お酒をおいしく飲むために、SWIM、BIKE、RUNはそこそこやっているが。年末まではそのペースでオフを楽しみ、年始より本格的にトレーニングを開始する。

[使用機材]
バイク:S-Works Roubaix
ホイール:Roval CLX50
タイヤ:Turbo Cotton
サドル:S-Works Power

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S-Works Roubaix

【筆者紹介】小松 亮 スペシャライズド・ジャパン代表。一児と猫二匹のパパであり、サラリーマン社長であり、そしてアスリートと、三足のわらじを履く53歳。バイク180kmを含むアイアンマン・ディスタンスにチャレンジし、アイアンマン・ジャパンのエイジ優勝やハワイ・コナで開催されるアイアンマン世界選手権への出場経験をもつ。

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