実はこっそりとモデルチェンジをしていた、スペシャライズドのウォーマー。新しくなったポイントとは…?アメリカ本社のアパレル責任者に聞いてきましたよ!
2月下旬になり、ライドの装備も完全防寒の冬服から体温調節のしやすい重ね着に代えていきたい頃。そんな時期に活躍するのが、ウォーマーです。暖かさを保つだけではなく、体が温まってきたら脱いでポケットにしまえば簡単に体温を調節できます。
ウォーマーは一年を通じて使える便利でお得なアイテム。季節の変わり目だけでなく、ヒルクライムなど標高の高い場所では夏でも活躍しますよ。
実は、昨年の秋冬モデルからスペシャライズドのウォーマーに新しいモデルがラインナップされていることにお気づきでしたか?その名も、THERMINAL ENGINEERED WARMER(サーミナル・エンジニアード・ウォーマー)。
今までのウォーマーは『THERMINAL WARMER』。
新しいモデルは『THERMINAL “ENGINEERED” WARMER』。
一体何が進化したの?そんな疑問を、アメリカ本社にてJeff Edwardsに聞いてみました。
Jeffはいくつもの自転車ブランドを渡り歩いてきた、いわば業界のベテラン。それでいて新しい取り組みに前向きで、現在は米国スペシャライズド本社にてアパレル部門の責任者をしています。
―ウォーマーが新しくなりましたね!生地が一新されたようですが…?
―新しくなったウォーマーの一番大きな変更点は、素材がニットになったこと。今までの商品は、起毛のあるTherminal生地を縫い合わせていましたが、新しいEngineeredはチューブ状に編んだ継ぎ目のないニットファブリックを使用しています。
―何がENGINEERED(よく作り込まれている)なの?
―とくに関節部に伸縮性を持たせるために一枚の生地で編み方を変えています。この点がEngineered(よく作り込まれている)というわけです。
実際には筒状にするために縦方向に縫い目がありますが、従来のウォーマーのように関節部分を別パネルで縫い合わせておらず、縫い目は1本だけです。このおかげでこれまでにない密着性を実現しました。
―ニット素材ということで、今までのウォーマーとサイズ企画に変更はありますか?
―同じマネキンで採寸していますが、着心地は従来品よりもタイトです。かなり伸びる生地ではあるのですが、きついなと感じる方は従来のステッチがあるTherminal Warmersをおすすめします。
―従来のTherminalシリーズも候補に入れつつ、ということですね。ありがとうJeffさん!
実際の着用感はどうでしょうか?販売開始からさっそく愛用している、SBCU先生ことスペシャライズドの伝道師・佐藤によるインプレッションです。
「従来のTherminal Warmerに比べて縦糸の割合が多いような印象で、身体の凹凸に沿ってストレッチしてくれます。使用しているKnee Warmerは、膝蓋骨の出っ張りにもピッタリと吸い付いて、ペダリングをしていても着用感が薄く、3時間ほどのライドでもズレ落ちることがほとんどありませんでした。
肌触りはメリノウールのような感じの優しい着用感。ストレッチが強いので、着る際には十分に生地を伸ばしながら着る必要がありますが、いったん着てしまえばズレ落ち無用、対応できる温度域も広い印象です。
ただし、着用感が”しっかり”しているので、高いフィット感と受け止めるか、締め付け感と取るかは人によるでしょう。Jeffが言っていた通り、締め付けが気になる方は従来のTherminal シリーズを試してみてもよいかもしれません。
また、折りたたんだ際に従来品よりも気持ち小さくなるので、バックポケットも有効に使えます。」
バックポケットに入れてみると…
すっぽり入りました!
参考までに、重量を確認しましょう。従来のTherminal Arm Warmer/Mサイズの重量は78g。
新しいシリーズのTherminal Engineered Arm Warmer/Mサイズの重量は57gでした。21gも軽量化されていますね!
そして最後にラインナップのご紹介。腕用Arm Warmer、ひざ用Knee Warmer、太もも〜くるぶし上までをカバーするLeg Warmerの3モデルです。
THERMINAL ENGINEERED ARM WARMERをチェック>
THERMINAL ENGINEERED KNEE WARMERをチェック>
THERMINAL ENGINEERED LEG WARMERをチェック>
(※オンラインストアでは完売しています)
今の時期にぴったりな、新しくなったTHERMINAL ENGINEERED WARMERをぜひお試しください!
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