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FUSEで参加、エンデューロ 第2回 27.5プラスを履くと、あなたの走りはもっとXXXXになる。

2015/10/19

FUSEで参加、エンデューロ 第2回 27.5プラスを履くと、あなたの走りはもっとXXXXになる。

現在MTBにおける最新の機材、そして最も注目を集めているのが太めのタイヤだ。

一般には27.5プラス、スペシャライズドでは『6fattie(シックス・ファティー)』と呼ばれる太めサイズのタイヤである。

これまでMTBでは、2.2サイズ程度のタイヤが標準とされてきたが、今年あたりからどうも風向きが変わり始めている。27.5プラス、だいたい3.0インチサイズのタイヤが登場したおかげだ。

上の写真をご覧いただきたい。6本のタイヤが並んでいる。左の2本がロード用、一番右がダウンヒル用の2.3インチタイヤで、右から2番目の一番太いものが27.5プラスタイヤだ。ご覧のように、太い。

ロードバイクばかりに目を向けていると、タイヤは細いほうが軽くて速い、ということになりがちだが、現実は理論を超えたところにある。27.5プラス、6fattieの利点が、スペシャライズドの展示会にあった解説ボードに簡潔に解説されていたので、これを見てみよう。

ADVANCED=3.0インチ幅なのに、900gと軽い(まあ軽いというか重くないという感じである)。CONFIDENCE=自信を持って走れる。荒れた路面でのコントロール性が向上。そしてCONTROL=コントロール性、接地面が広がったことでクッション性も向上、そしてグリップが劇的にアップする。

太いタイヤは路面への接地面があがり、クッション性も高まる。これを乗っている時の感覚に置き換えると、路面がどんなにボコボコしていても、グイッとしっかり路面を掴んでくれる、となる。

すなわち、例えばこんな、大きな石が続く登りの路面でも『ラインを選ばなくて済む』のである。こういった路面では、右に左にラインを細く選んで、できるだけ平らなラインを選んで走らないと、タイヤは空転してしまい、走りを止めざるを得なかった。

だが27.5プラスなら、岩の上をわざと走っても、ぐいぐい前に進む。オモシロイぐらいに進む。この荒れた路面の登りは、みなさんにもぜひ体感してもらいたい、これまでになかった「新感覚」の走りである。

そして、文字だけではなかなか伝わりにくい、『CONFIDENCE=自信』。実際に走ると、これを最も感じるのだ。下の写真の路面は、実はかなりの急斜度で、しかも路面は泥でズブズブだ。やばいな大丈夫かな、なんてコワゴワ走ると、前輪は滑りあっという間に転倒する。

しかしFuse の6fattieタイヤなら、全くと言っていいほど問題ないのだ。試走の1本目はゆっくり走ってしっかりグリップ。もっとイケるじゃないかと2本目は速いスピードで入ってみたが、前輪にしっかりと荷重すれば滑ることなく走っていく。おおこれはすごいと自信を持った3本目、ジャンプしながら入ってみても、着地でしっかり路面を掴んでくれる。

これがCONFIDENCE、自信である。自信を持って走れる、機材の力を信頼して走れるというのは、本当に心地いいものだ。求めた分だけこなしてくれる。有能な部下を持った上司というのはこんな気分なのだろうか。

このエンデューロには、名のあるダウンヒルのトップライダー氏が参加していたのだが、彼はこのFuseの本質を、あっさりと見抜いた。

「そのバイク、すごく安全そうだよね」

さすがトップライダー、その通りである。彼の言う通り、Fuseは『安全なMTB』である。これは自信を持って言える。太いタイヤは、走り手の安全性をあげるのだ。たぶんメーカーは公式にこういったことは言えないだろうから、僕が個人的な責任において言うけど、『27.5プラスを履くと、あなたの走りはもっと安全になる』。アンゼン、これが冒頭のXXXXに入る答えである。

繰り返すが、27.5プラスのタイヤは、MTBをもっと安全にする。MTBが苦手だ、という方は、ぜひともFuse に乗ってみてほしい。1度乗ればわかる。2度乗るともっとわかる。3度乗れば好きになる。「転んで上手くなる」なんて、デッチ上げだ。絶対に転ばないほうがいいし、転んで怪我しないほうが楽しく乗り続けられる。

Fuse に乗るのは、「安全性の高いMTBに楽しく乗る」ということを、そのまま意味する。これは声を大にして繰り返したい事実である。

というところで、ボクのスタート時刻が近づいてきた。ここ、白馬47でのエンデューロイベントでは、スタートまでゴンドラを使う。では、行ってくる。幸運を祈ってほしい。

FUSEで参加、エンデューロ 第3回 6fattieの本領発揮、からの、まさかの展開 に続く

【筆者紹介】:中村浩一郎
「タイヤの太さは七難隠す」を来年の書き初めにしようと思うMTB系書き手。記事執筆や翻訳、コピーライターなどを生業とする人生だが、本職は25年間にわたるMTBライダーだ。

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