主要メンバーである3人が、バイクからパーツ、身に付けるもの、走り方までさまざまな情報をみなさんとシェアしていく連載の4回目は、シューズやサドルなどについて。
いよいよチームキットの発売も開始され、ターマックに乗るライダーコミュニティとして動き始めた「チーム・ターマック」。この連載では、立ち上げ時の主要メンバーである3人が、バイクからパーツ、身に付けるもの、走り方までさまざまな情報をみなさんとシェアしていきます。
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佐藤 「私はS-WORKS 6を使っています」
安藤 「私も6」
新井 「ずっとS-WORKSのシューズを使っていて、今は6です」
全員、S-WORKS 6ですね。
佐藤 「S-WORKS 6を使うようになってから、とくに不満はないですね。少し外反母趾があるので、幅を考慮して前のシューズよりハーフサイズアップしました。なぜS-WORKS 6を選んだのかというポイントをお話ししておくと、クリート位置を後退させられるところにあります。最新のTORCHは、クリート位置を後退させる機能がないので、個人的な選択肢には残念ながら入らなかった。TORCH 3.0にも、軽さ、トゥーボックスの余裕、かかとのクッション性など、210kmを走ることを考えた際に優れたポイントがあるのですけど。ちなみに私の場合、シューズはカスタムフットベッドで使用することが前提になっています」
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安藤 「私の場合は、S-WORKS 6が新製品だから試してみた……という感じなのですが、実際に履くと、袋縫いになっているのが良いですね。人の足には角がないんです。ところが、ふつうのロードシューズは中に角があって、フィット感が悪くなっているんです。S-WORKS 6は袋縫いでフィットが高く、足にやさしい感じ。一方でかかとの部分はしなやかでのびにくくて、がっちり固定できます。結局、すでに3足目なんです。気に入って使っています」
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新井 「私も、S-WORKS 6は2足目です。S-WORKSのシューズに慣れていることもあって、不満もなく使用できていますね。軽いのもよいです。9月にオリジナルのフットベッドを作ってもらったのですが、これも違和感なく使えています」
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※ご紹介したカラーは現在取り扱いがございません。
ーカスタムフットベッドのメリットは、なんですか?
佐藤 「かかとのサポート力が向上します。とくにS-WORKS 6でカスタムフットベッドを使うと、そのヒールカップ形状とあいまって強力にかかとをサポートします。かかとがしっかりサポートされれば、前足部が解放されます。股関節から足首への入力が、シューズのカーボンソールを経由してペダルスピンドルへ伝わるわけですが、まるでペダルスピンドルがかかとの下に来たように感じます。アンクリングのある人、つまり、かかとが上がる or 下がる人にメリットがあります」
カスタムフットベッドについて詳しく>
安藤 「S-WORKS POWERですね」
新井 「POWER EXPERT」
佐藤 「私はS-WORKS POWER ARC」
ーPOWERシリーズといっても、三人三様なわけか。とくにこだわりがあれば、ぜひ教えてください。
佐藤 「ARCはサドルの横の部分がバッサリと切り取られた形状をしています。これが、ペダリングの下死点でかかとが下がるアンクリングがある自分にとっては、筋動員を均一化できるメリットがあります。体前屈(骨盤の傾き)に制約があり、脚は背屈ぎみなので、以前は前乗り傾向が強かったのですが、これだと大腿四頭筋をメインで使うことになり、登坂で売り切れる。サドルに深く座り、でん筋やハムストリングを活用して、筋肉を分散動員したいわけなんです。ところが、ノーマルのパワーサドルで深く座ろうとすると、底屈(つま先立ち)に制約があるから股関節が伸展すると、下死点付近でハムストリングがサドルフレア(側面のふち)に干渉するんですね。ARCを使うと干渉が減って、足首を背屈させたまま股関節が気持ちよく回ってくれるんです。だからトレーニングの段階から意識して身体を変えるためにARCを選んでいます。結果的に、最近尻が大きくなっているので、でん筋が使えているかなと思います。道具を変えて身体の使い方を変えることも、長距離で生き残る戦略だと思っています。ちょっと面倒な説明ですみません。」
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新井 「POWER EXPERTにした理由は、変形量ですね。POWER EXPERTのほうが、ベースがしなるんです。レールも金属ですしね。S-WORKS ROMIN EVOも試してみたいと思います」
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新井さんの場合は、サドルのしなり具合がポイントなんですね。
ー他にも何かバイクのこだわりはありますか?
安藤 「実は私の場合、まだフィッティングをやっていないんです。これから、ということ。フレームサイズは身長からいうと52がぴったりなのですが、新型ターマックはピラーで快適性を演出している面があるので、ピラーを出してそのしなりを活かしたいという考えがあって。スタックハイトも下げたいなと思って、それで、一度52に乗ってから49に乗り換えているんです」
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ー今後、フィッティングでどういう変化があるか注目ですね。
佐藤 「私のこだわりは、ボトルケージがサイドローディングタイプであること。集団内で周りに迷惑がかかるような要素はなくしたいので、疲れたときでも出し入れしやすいように」
【後日談】ZEEケージを選択した佐藤は、安藤さんのアドバイスもあり、リブケージに変更。『おきなわ』の公式フィードゾーンで配布されるボトルはスペシャライズド製品よりも少し細めに作られており、ZEEケージだと脱落する心配があるので選択を変更した。
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新井 「基本的には完成車のままですけど、軽さにこだわって小変更していいます。でもこの完成車(新井さんが乗るのはウルトラライト)にはeecycleworksの軽量なブレーキが標準で付いていて、制動力も問題ないので良いですね。あと、JAGWIREのリンクを使っているのですが、これはシマノのアウターと比べると24g軽かったです。インナーにはデュラエースのポリマーコートされたものを使っています」
みなさん着目しているポイントが違って、面白いですね。
さて、モノの話が多かったので、次は補給や走り方などについて伺いましょう。
(つづく)
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