サイクルショップカガの腰さんがDivergeで挑戦した日本一周の旅、番外編。旅のお供で一番重要な「自転車」についてご紹介いたします。
今回は番外編で、なぜ「Diverge EXPERT」を相棒に選んだのかと、日本一周でどのくらいの装備が必要なのかを紹介したいと思います。
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Divergeを選んだ3つのポイント
1.ディスクブレーキで安定・安心な走り
旅をしていると同じように自転車で旅をしている人とたびたび出会います。その時に話題にあがるのが自転車のこと。
どこのバイク? どこで買ったの? どうしてそのバイクにしたの? 良いところは? もう少し改善してほしいところは?
さまざまなことを話すのですが、その中で自転車を選ぶ時に真っ先にあがるのが「ディスクブレーキかどうか」です。
出会った自転車旅の人たちの9割以上がディスクブレーキを使用していました。しかも、油圧式がほとんど! 重たい荷物を載せて走るので強いブレーキをかけることが多くなります。特に日本は坂道が多いので、下りではディスクブレーキを使用しないとあっという間に握力と制動力を奪われてしまいます。
また、小雨や雨上がりの合間など路面がぬれているときに走ることもあります。そういった時でもディスクブレーキならしっかりとブレーキをかけることができます!
安定したブレーキは旅の安心と安全に直結する部分なので、これから旅の自転車を選ぼうというときは「ディスクブレーキ」は必須なのではないでしょうか。
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2.太いタイヤでいろいろな場所を走れる
ディスクブレーキの恩恵は高いブレーキ性能だけではありません。リムブレーキより太いタイヤを装着できるようにもなるのです。タイヤを太くすると何が良いのでしょうか?
大きく3つのメリットがあります。
・走行安定性が向上する
・段差に強くなり乗り心地がよくなる
・パンクしにくい
太いタイヤのほうが衝撃吸収性に優れています。なので、細かい舗装路のひび割れや小さな段差などもあまり気にせず走ることができます。
また、未舗装路も走行できることもメリットです。日本の道はほとんど舗装されていますが、工事中などで未舗装路となっている道に出くわすこともあります。そんな時でも太いタイヤならハンドルを取られずに突き進むことができます!
太いタイヤにすると重くなるというデメリットもありますが、どうせ荷物を積んで重くなるので旅をするのなら誤差です!むしろ、安定性が向上して未舗装路でも走れるようになるほうが良いと思いませんか?
ぜひ、オフロードの天橋立を自転車で走っていただきたい!
3.他にはない快適性!フューチャーショックがすごい
ここまで「ディスクブレーキ」「太いタイヤ」と2つのポイントを挙げましたが、これらのポイントは何もDivergeだけの長所というわけではありません。では、Divergeならではのポイントとは何でしょう。
いくつかありますが、ライダーが最も体感できるものは「フューチャーショック」でしょう。
フューチャーショックについて>
フロントフォークに仕込まれたスプリングにより路面からの衝撃を吸収してくれる「フューチャーショック」は、スペシャライズド独自の機能です。一日の移動距離は70〜100km前後でしたが、ほぼ毎日乗っていると疲れが出てくるもの。少しでも振動を多く吸収してくれるだけで乗り心地と疲れ具合が全然違います!
長く乗れば乗るほど「あってよかった!」と思うこと間違いなしです!
日本一周の装備はどれくらい必要なのか
装備や荷物についての質問は「費用はどれだけいるのか」の次に多い質問です。ですが、この質問に対する答えはひとつではありません。というのも、旅のスタイルや期間、予算によって大きく異なってくるからです。ですので、今回の日本一周の旅ではどうしたのかを紹介します。一つの例として参考にしていただければと思います。
こちらが実際に自転車に積載したものです。
フロントバック:SPECIALIZED「BURA BURA HB HARNESS」
フレームバッグ:SPECIALIZED「BURA BURA FRAMEPACK 5」
トップチューブバッグ:zefal「Z-CONSOLE PACK」
フロントケージ:Blackburn「Outpost Cargo Cage」×2
リアキャリア:TOPEAK「MTX BeamRack V-Type」
キャリアバッグ:TOPEAK「MTX TrunkBag EXP」
バックパック:ORTLIBE「メッセンジャーバック プロ」
キャリアバッグの中に着替え(4日分ほど)やレインウェアなどの衣類を入れて、フレームバッグにライトや大き目の工具などを入れています。「BURA BURA FRAMEPACK 5」は見た目以上にたくさん入るのと、メインポケットの他に小さいポケットが2つあり、走行中でも手が届くので、補給食を入れておくのに便利でした。
フロントバッグには、「BURA BURA DRYPACK 13」内に防寒具を入れて、必要なときにすぐに取り出せるようにしてあります(実際にはあまり使いませんでしたが……)。フロントフォークに取り付けたケージは、寝袋とテントを取り付けています。ただ、ケージにはあまり重いものを取り付けられないので、軽いテントを選ぶようにしましょう。それでも走行中にケージが外れそうになってしまったので、ずれないようにケージの裏にゴム板をつけて、長めのネジと戻り止めのスプリングワッシャーを取り付けて難を逃れました。
また、トップチューブバッグにバッテリーを入れて、サイクルコンピュータの充電をしながら走行していました。その他にもスマホを入れておくと取り出しやすく、バッテリーにつなぐのも簡単なのでオススメです。
バックパックには、貴重品やパソコン・カメラなどを入れていましたが、かなり重くなってしまい途中で肩の肉離れになり療養を余儀なくされました……。パソコンやカメラなど必需品でないものはできるだけ持って行かない方がいいのですが、どうしてもと言うときはキャリアバックに入る程度の大きさでまとめたほうが吉です!
長期間・長時間のバックパック移動はとても辛いですよ……。
どうでしょうか?荷物は多いと思いましたか?それとも少ないでしょうか?
みなさんが思い描いていたよりコンパクトなのではないかと思います。というのも、日本はコンビニやコインランドリーなど生活の助けとなる場所が全国にあるので、炊事や洗濯をする用品などを持っていなくても何とかなります。私の場合は、食事は現地の美味しいものを食べに行きますし、洗濯も3日に1度コインランドリーでしていました。
旅にかける日数や予算にもよるのですが、日本を旅するのならば、着替え4日分・修理セットと工具・寝袋・テントくらいあれば、あとは現地調達が可能だと思います。それくらい日本は発展していて、恵まれた環境なのだと再認識しました。
山奥や荒野を行くような旅では積載量が多い自転車がいいのですが、少ない荷物で旅ができるのならば、積載量は少なくても軽いアルミやカーボンのグラベルロードを選ぶのも一つだと思います。そう、「Diverge Expert」のようなね!
旅をする以外でも、ちょっとした未舗装路を走ったり、バイクパッキングに挑戦したりと色々な楽しみ方ができるのがグラベルロード「Diverge」の魅力です。きっとみなさんの「やってみたい」に応えてくれます。
これにて日本一周記事は本当に終了です!ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました!
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旅の記録
出発:4/16
到着:8/11
日数:118日
総走行距離:約7909km
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Divergeで日本一周に挑戦!Vol.3をチェック>(2018年10月20日)