スペシャライズド社員による、人気急上昇中の「インドアサイクリング」を使った、リアルなサイクリングライフのレポートの2回目をお届します。
今回の担当もスペシャライズド・ジャパン マーケティング 松岡 直紀です。自転車には乗っているものの、それほどシリアスにライドしているわけではない、いわゆるライトなサイクリストの目線でお伝えします。前回同様、今からサイクリングライフを始めたい、と思っている方々にはピッタリな記事になっています。
第2回目は、オンライングループライドへの参加についてご紹介します。
前回は、インドアサイクリングの機材の購入から設置、そして実際にライドをするところまでをレポートしました。松岡のインドアサイクリングの環境は、
1)自宅玄関前の廊下に設置
2)ローラー台はwahoo KICKRを使用
3)オンラインライドアプリはZwiftを使ってiPad miniで画面を見る
というもの。
前回、バイクについて書き忘れていました。インドアサイクリングをする際に選んだバイクはAllez Sprint Comp Discです。スペシャライズドでは入門的なポジションのロードバイクではありますが、軽量なアルミバイクで通勤など日常使いの目的にもぴったりの一台です。
ALLEZ(アレー)が初心者はもちろん通勤・通学にもおすすめのアルミロードバイクである理由
Allez Sprint Comp Discをチェックする>
今回購入したwahoo KICKRは最初からギアがついているパッケージで、SRAM製11段のスプロケットが付属しています。これは、シマノ互換だそうですが、wahoo KICKR coreを購入した場合は、自転車と同じメーカーのギアのセット(スプロケット)も必要となります。
こんな感じで、私のインドアサイクリングライフが始まったわけですが、Zwiftを使って順調にインドアトレーニングを50〜60キロこなしたところで、スペシャライズド直営店が実施しているオンライングループライドに出てみようということになりました。しかし、ふと思い立ったものの何から始めればよいのかわからない。Zwiftのアプリから参加すればいいということは分かっていましたが、実際に参加する段になってどうしたらいいか分からない。こんな問題を抱えてなかなか参加できないライトなサイクリストはいらっしゃるのではないでしょうか。そんな人はぜひ参考にしてみてください。
Zwiftのオンラインライドアプリは、オレンジ色のアイコンのものと、実はもうひとつ、水色のアイコンの「Zwift Companion」というアプリがあります。導入した当初は、ダウンロードする際に同じようなアプリがあるな、というくらいの感覚しかありませんでしたが、この「Zwift Companion」というアプリこそ、グループライドを楽しむには欠かせないアプリとなります。
その違いについて簡単に触れたいと思います。まず、オレンジ色のアイコンの「Zwift」は、まさにオンラインライドをするためのアプリで、自転車側のスピードセンサーやパワーメーター、また、心拍を図るハートレートセンサーと連携して、画面上でのライドを可能とするアプリです。メインのアプリと言ってもいいかもしれません。次に水色のアイコン「Zwift Companion」は、Zwiftアプリに接続している同じWi-Fiを使った端末で「Zwift Companion」アプリを使うことによってZwiftアプリと連動します。イメージ的には、Zwiftアプリ内のデータが細かく見れるというイメージです。例えば、私の場合は、iPad miniでZwiftアプリを使っているのですが、手元のiPhoneでZwift Companionアプリを起動して、リアルタイムのパワーやケイデンスといったものが見えたり、チャットを見れたり入力したりすることができます。
また、このZwift Companionアプリでグループライドの情報がまとまって掲載されているので、都合が良い時間帯のグループライドを探すことができます。
実際、Zwift Companionアプリのイベントのページを見てみると、数多くのグループライドやワークアウト、レースまで開催されていることが分かります。多くはサイクリングチームが主催をしていたり、自転車メーカーが主催していたり、Zwiftそのものが主催しているようなものもあります。それらのグループライドはすべて参加可能ですので、参加表明というボタンを押して、当該ライドの時間にローラー台の準備をしてZwiftアプリにログインしていれば参加できます。実は、この「どのようにしてライドに参加するのか」というのが分かりにくいところで、どうすればいいんだろう?と不安になるところでした。実際はZwiftにログインして入っていれば、ライドの時間の直前になると、参加するためのボタンが出てくるので、それを押すだけ、という簡単なものでした。初めて参加する方は参考にしてみてください。
次に、グループライドの利点について触れておきたいと思います。私は先日お伝えした通り、狭い廊下に設置したローラー台に一人で自転車を漕いでいるので、まさに黙々と漕いでいる感じです。その結果どうなるかというと、単調になって飽きてしまうし、ちょっと辛くなった時にすぐにやめてしまう、ということになってしまいます。それがグループライドになると、やっぱりみんな走っているので頑張ろうという気になるのが一番の利点です。私のような、ちょっと体力をつけたいので、フィットネス目的で自転車をこいでいる人にとっては、長く乗る、頻繁に乗る、ということは非常に大切なので、グループライドに参加しない手はありません。
Zwift Companionアプリのイベントのページには、世界中のライドイベントが集約されています。世界中の人たちが主催しているイベントに参加できるのがバーチャルの良さ。現実だと難しいことが、世界の垣根を越えてイベントに参加できるのは、オンラインライドの新しい体験だと思います。
例えば、スペシャライズドがサポートしているUCIワールドチームである「Deceuninck-Quick Step」や「Bora-hansgrohe」が主催するグループライドも見つけることができます。(Deceuninck-Quick Stepのグループライドは、毎週水曜日23:30〜1時間。Bora-hansgroheは、毎週木曜日20:00〜1時間です。)そう言ったUCIワールドチームのライドなどでは、ジャージやバイクが特別に統一されるものもあるので、例えば、Bora-hansgroheのジャージを着て、Tarmacに乗る、ということができるので、気分が盛り上がること間違いないです。
また、UCIワールドチーム所属の選手が参加し、一緒にライドすることもあるので、バーチャル上で憧れの選手と一緒に走れるという、貴重な体験をすることもできます。実際、有名選手の後ろで走る、なんてこともできるので、思わずスクリーンショットを取りたくなります。(私の場合は、必死でついていっているので、スクリーンショットは取れませんでした。。)
憧れの選手と一緒にスプリントもできる。ペテル&ユライのサガン兄弟のイベントは日本からも多くのライダーが参加した。
さて、今回は、オンライングループライドに参加してのフィーリングをお伝えしてきました。最後に、オンライングループライドというのは実際のところ、どうなのか、というところについてまとめておきたいと思います。
Zwiftの場合は、Zwift Companionアプリを使って様々なグループライドを探せる
Zwiftにはオレンジ色のZwfitアプリと、水色のZwift Companionアプリの2種類があります。ZwiftCompanionアプリで、全世界から集まる多種多様なグループライドを探して参加表明することができます。内容はグループライドのほかに、レース形式のものもあり、所要距離、時間なども様々。都合の良いイベントを気楽に選べます。
参加表明したグループライドに入るのはちょっと戸惑うけれど超簡単
Zwift Companionアプリで参加表明したものの、どうやって実際に参加すればよいかは少し分かり辛いですが、参加表明したライドイベントの少し前までにローラー台などの準備を整えてZwiftにログインしておけばOK。ボタンが出てきて目的のグループライドに参加できるようになります。
一人でライドするよりも長く乗れるし、継続もできる
一人でインドアサイクリングするだけだと、どうしても飽きてしまったり、ちょっと辛くなるとやめてしまいがち。オンライングループライドだと、一緒に走っているライダーがいるので長く乗り続けることができます。また、スマホでオンライングループライドのイベントを検索して参加表明しておけるので、継続してライドするモチベーションを保つことができます。
UCIワールドチームのグループライドでは気分が盛り上がる特典も
UCIワールドチームの「Deceuninck-Quick Step」や「Bora-hansgrohe」が主催するグループライドも見つけることができます。そういったグループライドでは、チームのオフィシャルジャージであったり、S-Works Tarmacを使用できたりと気分が盛り上がる特典もあります。また、所属選手本人がライドに参加することもあって、憧れの選手と一緒にライドすることができます。
今回の一般に公開されているオンライングループライドの様子でしたが、次回は、クローズドで招待されるオンライングループライドについてお伝えしたいと思います。スペシャライズド直営店では、週末にオンライングループライドのイベントを開催していて、Zwiftの機能だけではなく、ライド中やライド後のコミュニケーションが図れる取り組みもしています。その様子について詳しくお伝えいたします。
ライトなサイクリストとして参加してみて思ったことを改めて記事にしたいと思います。
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