『流れる走りを導き出す』究極のトレイルバイク 新しいSTUMPJUMPER登場
マウンテンバイクの黄金時代にトレイルライドを楽しむには、さまざまな地形に対応し、ライダーのポテンシャルを解放して成長できるようにするバイクが必要です。40年前、Stumpjumperがこの世に生まれて以来、スペシャライズドは世界各地のライダーと共にありとあらゆる地形のトレイルを走ってきました。その中で、トレイルライドの楽しみがライダーによって大きく異なることを学んだのです。
トレイルライドにはさまざまなスタイルの走り方があることを理解した上で、ライダー一人ひとりのポテンシャルをフルに発揮できるよう、StumpjumperとStumpjumper EVOの2モデルを用意しました。バックカントリーに伸びる一筋のシングルトラックで流れるような走りを追い求め、脳内物質エンドルフィンがもたらす幸福感に全身を包まれたい。そんなシチュエーションのために生まれたバイクこそ、Stumpjumperです。また、より大きなアクションを決め、テクニカルなセクションに果敢に挑みたい方には、Stumpumper EVOがぴったりです。
EVOはまるでハリケーンの中心にいるように、トレイルがどんなに荒れ出そうとそのすべてを飲み込んでいくバイク。今までになかった操作性、走破性、調整機能に加えて、期待を上回る登坂性能を備えています。しかも、トレイルがどんなに荒れ出そうとあなたは平然と過ごせるのだから、そのすごさが伝わるでしょう。EVOの詳細情報はこちらをご覧ください。
STUMPJUMPER EVOについて>
ショートトラベルのトレイルバイクは、軽さと上りでの軽快さに優れているものの、サスペンション性能や荒れた路面での走破性については、多かれ少なかれ目をつぶってきました。しかし、新しいStumpjumperはこれまでのそんな固定観念を打ち壊します。この重量でこれだけ守備範囲の広い、つまり効率的でかつ走破性にも優れたオールラウンドバイクは今までにありません。その走りはまるで、バイクと一体になり、体の下でバイクが消えて魔法の絨毯に乗っているかのよう。安定していながら機敏に走れます。
Stumpjumperをシングルトラックで流れるように走る究極のトレイルバイクとするべく、Epic EVOの軽さがもたらす効率的な走りを、Stumpjumperのベンチマークであるハンドリングや走破性と組み合わせました。こうして完成したのが、モーターが隠されているのではと疑うほどスイスイと上り、すばやく加速し、絶対的な安心感のもと下ることができ、ありとあらゆるコンディションの中を全開で突き進めるバイクです。その走りを全身で体感してください。
バイクの根幹であるフレームは、操作性や効率性を左右する重要な部分であると同時に、バイクの軽量化においても中心的存在です。S4サイズのStumpjumperフレームは、すべてのハードウェア込みで驚異の2,420g。旧モデルから100g以上のダイエットに成功しています。
これほどまでの軽さを達成しつつ、ハンドリング、ペダリング効率、耐久性を高めるには、フレームを何一つ見落とさずに開発する必要がありました。まずはフレームの形状から始まり、次にカーボン素材を選び、数百と試行錯誤したカーボンレイアップから最適なものを選びました。
*ペイント、ショック、すべてのハードウェア、リンク、カーボンエクステンション、ダウンチューブとチェーンステーのモールドプロテクター、アクスル、シートクランプ込みの重量。
カーボンフレームはその形状が、重量、剛性、耐久性の大部分を決めます。エンジニアたちは有限要素解析の計算に膨大な時間を費やしたのち、フレームのチューブやそれらの接合部のサイズと曲率を最適化し、最適化されていない部位に隠れてしまいがちな不必要な素材を排除。すべてのカーボン繊維に可能な限りもっとも高い強度と剛性を発揮させるよう工夫しました。
A.フレーム形状を少し変えるだけでも、素材の特性は大きく変わるもの。そのわかりやすい例が、トップチューブのショックマウントです。旧モデルのようにトップチューブに穴を空けて曲げ、リアショックを包み込ませる代わりに、チューブそのものの形状を活かすことで、構造上より丈夫になり、負荷により耐えられるようになりました。この平らな部分をもつショックマウントは旧モデルの曲線形状と比べてより効果的に負荷に耐えられます。さらに、耐久性が損なわれることなく、より軽く高剛性になっています。
B.フレーム形状が素材の特性を最適化する他の例に、サイドアームデザインが挙げられます。この左右非対称のサイドアームは、ショックリンクのピボットを支えると同時にフレームのフロントとリアエンドを繋げて剛性を高め、フレーム全体が一体化したような感覚をもたらします。また、トップチューブに生じるねじれを最小限に抑え、精密なハンドル操作やライン選びを可能にします。
A.トップチューブは本来のチューブ形状を保つことで構造的に最適化され、ショックマウントプレートの平らな部位はトップチューブの頑丈な側へと負荷を逃がします。
B.左右非対称のサイドアームはショックリンクのピボットを支え、フレームのフロントとリアエンドを繋げて剛性を高め、フレーム全体が一つになったかのような感覚をもたらします。
スペシャライズドがフレームを開発する際には、強度、剛性、耐久性がそれぞれ異なる無数のコンポジット素材から最適なものを選んでいくことができます。フレームの各部に最適な素材を与えることで、使用する素材量を最小限に保ったまま、ライダーはパフォーマンスを向上できます。Stumpjumperの開発では、スペシャライズドがこれまでにマウンテンバイクで使用した中でもっとも高強度で高価なカーボンが必要になることが明らかになりました。
フレームの最終的な形状を確定し、素材を選び終えたら、テスト用プロトタイプを用いてテストラボとフィールドでレイアップスケジュールの改良を実施。そこから質的および量的なフィードバックが得られ、レイアップの改良点が浮かび上がりました。そして、レイアップスケジュールを見直し、また新たなプロトタイプを作り、再びテストしました。この過程を繰り返すこと計203日、とうとうスペシャライズド史上最高の、軽量で、ハンドリングに優れ、効率的な130o/140oトラベルバイクという目標の実現に至りました。そのフレームの中で仕事をしていない怠け者のカーボン繊維は一切ありません。
パンク、転倒、天候悪化など、トレイルライドでは不測の事態が生じがち。しかし、StumpjumperのSWAT™ Doorなら、そんな事態を切り抜けるのに必要なギアのすべてを持ち運べます。しかも、ダウンチューブにあんなに大きな穴が空けられているにも関わらず、負荷がその開口部周辺に分散するよう設計されているのです。そのため、Stumpjumperはトレイルと一つになれる剛性の高さを保ち、同時に過去最軽量でありながら優れた強度を誇っています。
Rider-First Engineered™ とは、すべてのサイズにおいて、剛性、重量、ライドクオリティーのバランスを 最高レベルで得られるようにし、どのライダーも究極のトレイルライドを体感できるようにするプロセス のこと。フレームのありとあらゆる部位に掛かる力をすべてのサイズでデータ化したのち、実際のトレイ ルを激しく攻めて走ることで、その性能を確かめています。
Stumpjumperのシートステーとチェーンステーにはピボットがなく、軽いフルサスペンショントレイルバイク作りでスペシャライズドが1993年から学んできた経験が活かされています。リアのドロップアウト付近を詳しく見ると、ピボットがないのがおわかりでしょう。スペシャライズドが培ってきたカーボン素材の専門知識をフルに利用して、フレーム重量を55g軽量化し、フレームの横剛性を高め、整備の手間を減らし、そしてサスペンションのキネマティクス(リンク設計)とフレームの剛性の両立を実現しました。つまり、これこそがミッドトラベルのトレイルバイクにとって、もっとも軽く、効率的で操作性に優れるサスペンション設計なのです。その見た目だけでなく実際の性能のすばらしさは、トレイルで存分に発揮されます。
FLEX STAY
シートステーとチェーンステーの形状を精密に練り上げ、それにふさわしいカーボン素材を選び、シートステーのブレーキマウントより上部にしなりが生じるように設計しました。これにより、130o以下のトラベル量であれば、リアエンドのピボット自体や、それをカーボンに接着するための余分な素材も使わずに、最適なサスペンションキネマティクスを実現できます。
ピボットをなくして効率性をアップ
Stumpjumperの一体型リアトライアングルは、ねじれおよび横剛性を向上させることで、反応性やペダリング効率を高めます。剛性が高まったのは、ピボットに構造上備わっているたわみを排除したためです。
チェーンとチェーンステーが接触する音が消えてみて初めて、それがどれほどライドの質を下げていたかに気づくでしょう。
専用設計のチェーンステープロテクターは、荒れた路面でチェーンがステーを打ち付ける音を消し去ります。無音のライドを楽しみましょう。
Rx TUNE
トレイルのことばかりを考えているスペシャライズドのエンジニアたちは、夜遅くまでサスペンションの改良に取り組むことも。新型Stumpjumperでは、キネマティクス(リンク設計)、レバレッジレシオ、ダンピングおよびスプリングレートといったサスペンション特性に寄与するあらゆる要素が調和して機能するようカスタマイズされており、コントロール性能と反応性に優れた正確な走りを実現しています。衝撃を吸収する様は、まるでより長いトラベル量のバイクに乗っているかのようです。
新しいStumpjumperは、ミッドトラベルのトレイルバイクに今までなかった操作性や効率性をもたらすジオメトリーを採用しています。と言うのも、コックピットにゆとりがあるため、トラクションやコーナリングの操作をバイクの中心という最高のポジションで行えるのです。また、低いBBハイト、寝かせたヘッドアングル、短めのフォークオフセットが荒れたセクションでの安定性を高めます。そして、立たせたシートアングルがペダリングパワーを最大限に引き出し、上りではトラクションを掛けやすい位置に座れるようにします。さらに、短めのチェーンステーでヒラヒラと舞うように機敏に走れます。
ライダー好みの走り方や地形に合わせてハンドリングを変更できるよう、FlipChipをリアショックに搭載し、その向きを交換するだけでBBハイトを7mm、ヘッドアングルを0.5度変えられるようにしました。
S-サイジングとは走り方に合わせたサイズ展開のことで、股下の長さではなく、あなたの好みの走り方に基づいてフレームサイズを選べます。ヘッドチューブ長とスタンドオーバーハイトが似た全6種類*のサイズから、あなたの走り方に最適な1つを選べます。サイズの数字が小さくなるにつれ、リーチとフロントセンターが短くなることからより機敏に走れるようになり、数字が大きくなると、安定性が高まり、姿勢にゆとりが生まれます。(*日本ではS1~S4までのサイズ展開)
あなたのサイズを見つけよう
サイズ選びは簡単。例えば、今までMサイズにお乗りの場合、S3がそれに相当するサイズです。ただし、よりクイックな走りをお求めなら、S2にサイズダウンするとよいでしょう。ハイスピードでの安定性が欲しいなら、S4にサイズアップしましょう。以下は全員異なるサイズを選んだ、身長173cmのライダー3名の例です。
通常なら宇宙探査に使われる高価な素材や製法を駆使して、究極のトレイルバイクを開発するのは大変なこと。さらに、他のバイクでは得られないパフォーマンスをできるだけ多くのライダーに提供することはもっと大変でした。でも、それを実現するのがスペシャライズドです。新しいStumpjumperのアルミモデルでは、カーボンモデル譲りのジオメトリー、Rx Tuneが施されたサスペンション、ライドクオリティー、S-サイジングが採用され、それでいてコストパフォーマンスに優れた価格に設定されています。
MTB展示試乗会 Trail Days 2020開催
10月31日(土)-11月1日(日)にフォレストバイク拡張フィールド小田原市いこいの森でマウンテンバイク展示試乗会「Trail Days 2020」を開催します。新しいStumpjumper&Stumpjumper EVOを始め、最新のマウンテンバイクを試乗いただけます。
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